中国が、フィリピンとの領有権争いの対象の海域への、エネルギー共同投資を歓迎
7月 26, 2017 19:01 Asia/Tokyo
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王毅外務大臣
中国の王毅外務大臣が、南シナ海でフィリピンとの領有権争いの対象となっている海域における、フィリピンのエネルギー部門への共同投資案を歓迎しました。
イルナー通信によりますと、フィリピンのドゥテルテ大統領は最近、油田開発及び採掘を共同で行うパートナーを見出したと発表しています。
フィリピンを訪問中の王大臣は、ドゥテルテ大統領によるこの提案を歓迎しました。
王大臣は、「共通の利益と権利が存在する海域においては、関係国のうちの1つが開発を希望すれば、他の関係国もそれと類似した方法をとるものであり、このことにより海域での条件が複雑化する可能性がある」と語っています。
王大臣はまた、「この海域に地域外の一部の勢力が存在しているとすれば、彼らは地域の安定を望んでおらず、逆に問題を増やそうと目論んでいると思われ、我々は互いに団結する必要がある」と述べました。
フィリピンは2014年に、南シナ海問題をめぐる国際刑事裁判所の判決を待っていることから、エネルギー分野での活動を停止しました。
しかし、昨年、国際刑事裁判所がフィリピンに有利な判決を下して以来、フィリピンはこの判決にそれほど従っていません。
中国は、南シナ海の南沙諸島や西沙諸島の領有権をめぐり、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、台湾と対立しています。
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