アメリカ国務省報道官、「イランは核合意の精神に反している」
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ナウアート報道官
アメリカ国務省のナウアート報道官が、「イランは核合意の精神に反している」と語りました。
アメリカのティラーソン国務長官も、今月1日、「イランはミサイル計画により、核合意の精神に違反している」と述べました。
アメリカの政府関係者らによる、イランに関するこうした発言は、IAEA国際原子力機関や国連安保理のほか、ティラーソン国務長官を初めとするアメリカの政府関係者が、これまで何度も、イランが核合意を遵守している事実を認めている中で行われています。
アメリカのトランプ政権は先月17日、再び、イランが核合意を遵守していることを認めました。
国連安保理常任理事国にドイツを加えた6カ国とイランが締結した核合意は、昨年1月から実施されていますが、アメリカは6カ国側の一員でありながら、常に核合意に違反しています。
アメリカはこの数週間、核合意への違反行為を続ける中、ミサイル計画などのさまざまな理由で、イランの複数の企業や団体、個人に制裁を行使しています。
アメリカは、イランのミサイル実験が安保理決議2231に違反しており、これらの実験には核弾頭を搭載可能なミサイルが含まれていると主張しています。
こうした中、EUのマスラリ外務・安全保障政策上級代表報道官は最近、イランのミサイル実験は核合意に違反していないと表明しています。
イランもこれまで繰り返し、弾道ミサイルは核弾頭搭載用には設計されていないこと、そもそも核兵器を必要としていないことを主張し、その理由として最高指導者ハーメネイー師の教令により、核兵器の使用が禁じられていることを挙げています。
イランはまた、常にNPT・核兵器不拡散条約の遵守を表明しています。