中国が、南シナ海に対するアメリカの不干渉を要請
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南シナ海での人工島
南シナ海問題に対するアメリカの干渉的な提案が、地域諸国の反発を浴びています。
イルナー通信によりますと、南シナ海での人工島の建設に関して、中国とベトナムが合意に達したことは、この地域に対するアメリカの干渉への反対を示しています。
ベトナムは、これまで常にアメリカの支援を求めていました。
特に朝鮮半島をはじめとする地域で、アメリカが挑発行為を行っていることから、近隣諸国はアメリカのさらなる干渉を望んでいません。
12日日曜、ベトナムでの第31回ASEAN東南アジア諸国連合の首脳会合に参加したアメリカのトランプ大統領は、南シナ海問題の解決へのアメリカの関与を求めました。
こうした中、中国は地域におけるアメリカの進出に反対し、南シナ海における地域諸国の対立は、これらの国の協力によって解決できると考えています。
現在、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、マレーシアが、南シナ海における人工島の建設と地域諸国の海上航行の権利をめぐり、対立しています。
これまで、中国は南シナ海に人工島を建設する目的で、大規模な建設作業を行い、これらの人工島の一部は軍事基地になる可能性があるといわれています。
中国の習近平国家主席と、フィリピンのドゥテルテ大統領は訪問先のベトナムにおいて、南シナ海の航行権はこの2カ国以外の全ての関係国も含まれるとしました。
南シナ海をめぐる対立の収束に向けた合意を目指す動きは、これまで10年以上続いていますが、これまで成果には至っていません。
中国は、近年アメリカが南シナ海海域に増派して以来、この海域での人工島や空港の建設を活発化させており、地域で情勢不安を煽るアメリカの挑発行為に、何度も警告しています。