12月 22, 2017 16:41 Asia/Tokyo
  • 国連総会で聖地に関する決議案が採択

アメリカとシオニスト政権イスラエルの要請をよそに、聖地ベイトルモガッダスに関する国連総会の決議案が採択されました。

アメリカのトランプ大統領の、ベイトルモガッダスの地位を変えようとする決定に反対する国連総会の決議案が、21日木曜、賛成128、反対9、棄権35で採択されました。

この決議により、国連がベイトルモガッダスを正式にシオニスト政権の首都と認定することはなくなりました。

トランプ大統領は20日水曜、国連総会の場で、アメリカの決定に反対した国に対する資金援助を打ち切ると脅迫していました。

イランのホシュルー国連大使は、ベイトルモガッダスに関する国連総会の緊急会合で、シオニスト政権は中東の危機の中心であり、それを超える存在だとしました。

ホシュルー大使はまた、この中で、アメリカは可能な限り、シオニスト政権を制限なく支援しているとしました。

パレスチナ自治政府のマーリキー外相も、国連総会の演説で、ベイトルモガッダスをシオニスト政権の首都とするトランプ大統領の決定は、危険な行為であり、アメリカは和平交渉の仲介役になることはできないとしました。

トルコのチャブシオール外相も、この会合で、「聖地を首都とする安保理常任理事国の1カ国の決定は、国連決議などの国際法規に対する蹂躙であり、国際的な原則すべてに対する侵害だ」と語りました。

チャブシオール外相はまた、「非難決議に賛成した国に資金援助を打ち切るという脅迫は、受け入れがたい倫理に反する行動だ。パレスチナ人は決して孤立していない。安保理常任理事5カ国だけが世界に存在しているのではない」としました。

アメリカのヘイリー国連大使は、国連総会の演説で、「アメリカ大使館はベイトルモガッダスに移転する。どのような意見もそれを妨げないが、本日の採決によりアメリカの国連に対する見方は変わっている」としました。

シオニスト政権のダノン国連代表は、古い時代の貨幣を手にして、ベイトルモガッダスはイスラエルの首都であり、今日、国連総会が開催されるのは恥ずべきことだと主張しました。

ヘイリー国連大使は、ダノン代表の演説の後、退席しました。

非同盟諸国の議長をつとめるベネズエラの国連代表も、この国連総会で、非同盟諸国は、ベイトルモガッダスをパレスチナの一部だとしているとしました。

パキスタンの国連大使も、アメリカの脅迫に対し、断固たる立場を譲ることはないとして、今日、パキスタンは、アメリカ政府の決定を非難するため、栄誉ある形で、ほかの世界の国と結びついたとしました。

シリアのジャアファリ国連大使は、「シリアはテロとの戦いの中、決してその立場を譲ることなく、また、パレスチナの支持をやめない」としました。

キューバの国連大使も、キューバはパレスチナに対する歴史的な立場を維持し、この決議に賛成すると語りました。

この会合は、トランプ大統領が今月6日に、ベイトルモガッダスをシオニスト政権の首都と宣言した中で行われました。

タグ