米中の通商戦争が、アメリカの農業に悪影響
8月 19, 2018 18:59 Asia/Tokyo
中国に対するアメリカの農産物の輸出減少に伴い、農産物の価格が暴落しています。
ロイター通信によりますと、中国に輸出されるアメリカ産の主要な農産物の1つであるアーモンドが、両国間の通商関係の冷却化により、アメリカ市場で著しい値下がりを記録している、ということです。
アメリカ産の輸入アーモンドに対する中国の需要は、今年の6月からこれまでに大きく低下しており、中国に輸入されるアメリカ産アーモンドの量は今月は半分に落ち込んでいます。
この報告によれば、こうした状況により、過去2ヶ月間でのアメリカ産アーモンドの価格は、454グラムあたり2.5ドルを割りました。
アメリカ・カリフォルニア州の農業部門の通商団体は17日金曜、同国のトランプ大統領による追加関税賦課を原因とした貿易戦争の激化の影響で大きな被害を受けていることを明らかにし、この貿易面での衝突の停止を求めています。
今年に入ってから、トランプ政権は国内生産の保護を口実に、追加関税により世界各地で自国の貿易相手国との通商面での対立を引き起こしています。