世界が、ヘイリー国連大使の辞任を歓迎
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アメリカのヘイリー国連大使
アメリカのヘイリー国連大使が辞任を表明したことを受け、世界が反応を示し、世界の人々はヘイリー大使を、一極主義の象徴と見なしました。
国際人権団体、アムネスティインターナショナルは、「ヘイリー氏が国連大使に就任して以来、アムネスティやヒューマンライツウォッチなどの国際人権団体は、国連人権理事会を重視する見解を有していたため、ヘイリー大使から差別を受けていた」としました。
ボリビアのジョレンティ国連大使は、ボリビアはアメリカの一極主義に反対だと強調し、「アメリカの人々も、パリ協定、国連人権理事会、イラン核合意などの国際的な合意や国際機関からの離脱というアメリカ政府の政策に反対している」と語りました。
さらに、アメリカの政策は、中東危機の原因だとしました。
スウェーデンのスクーグ国連大使は、アメリカの外交政策を批判し、アメリカの次期国連大使が、国際協力を尊重し、アメリカの政策を多極主義へと向かわせる上で肯定的な影響を及ぼすことを期待しているとしました。
イランのホシュルー国連大使も、これについて、「アメリカの国連大使は、自身が国連の警備役、監視役であると考え、国際社会をアメリカの政策に調和させようとしているが、アメリカの孤立に直面した」と語りました。

この中で、ヘイリー大使を賞賛したのは、シオニスト政権イスラエルのダノン国連大使のみでした。
ヘイリー大使はこれまで何度も、シオニスト政権とこの政権のパレスチナ人に対する犯罪を公然と支持しました。
アメリカのトランプ大統領とヘイリー国連大使は、9日火曜、突如会見を行い、ヘイリー大使の辞任とその受け入れがメディアで伝えられました。
ヘイリー大使とトランプ大統領は、今回の辞任の理由として休養が必要だったと話しましたが、報道各社は、トランプ大統領との確執など、別の理由について取り上げています。
ヘイリー大使がアメリカの中間選挙まであと1ヶ月という時点で辞任を表明したことは、多くの憶測を招いています。
今回の辞任表明は、アメリカ政府とはほぼ調整が行われないまま発表され、トランプ政権のほぼすべての関係者が驚いていると言われています。
ヘイリー国連大使の就任期間中、アメリカは世界で孤立し、国際機関や国際的な合意から離脱すると共に、国連安保理の会合でも、特にイラン核合意やパレスチナ問題などに関して、他国の賛同を得ることができませんでした。
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