ベネズエラが、依然として米とその同盟国の圧力に抵抗
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べネズエラのマドゥロ大統領
ベネズエラとコロンビアの国境での危機が高まったことを受け、べネズエラのマドゥロ大統領がコロンビアとの断交を発表するとともに、ベネズエラ駐在のコロンビア大使の国外退去を命じました。
マドゥロ大統領のこの決定は、ベネズエラ軍の将校らの一部がコロンビア側に寝返ったとする報道がなされたことを受けてのものです。
こうした中、ベネズエラ軍の司令官や将校らの多くは、これまでどおりマドゥロ政権を支持しています。
マドゥロ大統領は、声明を発表し、「アメリカとその同盟国は、人道支援物資の移送を口実に、ベネズエラの国家主権や独立を破壊しようとしている」と語りました。
また、イランのスペイン語放送・ヒスパンTVのインタビューに対し、「ベネズエラは政治、経済、社会、文化面でのモデルを形成するための大きな力を有しており、覇権主義体制に抵抗している」と述べています。
ベネズエラの反体制派指導者のグアイド氏に対する、アメリカの支援物資を積載したトラックは、コロンビアを経由してベネズエラに入ることになっていましたが、入国を拒否され、そのまま引き返しています。
マドゥロ政権は、アメリカの支援物資のベネズエラ搬入許可を出していませんが、これは同大統領の考えでは、アメリカがこうした行動によりベネズエラに内政干渉し、アメリカ寄りのグアイド氏に肩入れしようとしていると見られていることによります。
アメリカはこの数週間、グアイド氏を支持してベネズエラでのクーデターを狙っています。
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