国連、「ミャンマーで、ロヒンギャ族イスラム教徒への拷問が継続」
10月 06, 2019 14:34 Asia/Tokyo
国連のヤン・リー人権特別報告者(ミャンマー担当)が最新の報告において、「ミャンマーでは、ロヒンギャ族のイスラム教徒が依然として拷問や迫害を受けている」と表明しました。
アジアの複数のメディアの報道によりますと、ヤン・リー特別報告者は4日金曜、国連に最新報告を提出し、「ミャンマーでの状況はイスラム教徒にとって依然として残虐なものとなっており、同国はバングラデシュに避難している難民の帰還にとって安全な場所ではない」と述べています。
また、「ミャンマーはこれまで、同国西部ラカイン州でのロヒンギャ族のイスラム教徒に対する、組織化された迫害を収束させられていないことから、難民はバングラデシュからミャンマーに帰国すべきではない」としました。
2017年には、75万人以上のロヒンギャ族がラカイン州での政府軍や過激派仏教徒による大量虐殺や戦火を逃れ、ミャンマーからバングラデシュに避難しており、現在同国の国境近くのキャンプで生活しています。
ミャンマーとバングラデシュは、2017年11月25日にロヒンギャ族難民の帰宅に向けた合意書に調印しましたが、この合意はミャンマー政府が適切な状況を整えなかったことにより、実施されないままとなっています。
この両国はまた、難民の帰還に向けた別の合意にも調印しましたが、これもまた実施に至っていません。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UCXfX6KY7mZURIhUWKnKmrEQ
https://twitter.com/parstodayj