リビア国民軍がトリポリを攻撃 ベルリン会議終了の数時間後
ハフタル司令官率いるリビアの反政府武装組織・リビア国民軍が20日月曜未明、同国の首都トリポリ南部にあるリビア暫定政府の拠点を攻撃しました。
イルナー通信によりますと、この攻撃はリビアに関して開催されたドイツ・ベルリン会議の終了から数時間後に行われました。
サラージ首相率いるリビア暫定政府は、今回の攻撃を停戦協定への明らかな違反だとして強く非難しました。
情報筋によりますと、リビア暫定政府軍は反撃して状況の維持に成功したということです。
19日に開催されたリビアに関するベルリン会議には、リビアの対立する指導者、サラージ首相とハフタル司令官は出席していませんでした。
この会議には、独、米、露、英、仏、伊、中国、アラブ首長国連邦、トルコ、コンゴ共和国、エジプト、アルジェリアの12か国に加え、国連、EU、アフリカ連合、 アラブ連盟の国際、地域組織が参加しました。
独メルケル首相は会議の終了に際し、会議に参加した各国がリビアへの武器の禁輸を順守し、今後、リビアへの軍事支援を停止することを確認したと明らかにしました。
リビアは、独裁者カダフィ大佐の打倒につながった2011年の革命以降、米国、一部ヨーロッパ及び地域諸国の介入により、暴力と政情不安に見舞われていました。
リビアは現在、2つの勢力に分裂しています。 1つは、国連の承認を得たサラージ首相率いる暫定政府(拠点はトリポリ)、もう1つは、アラブ首長国連邦、エジプト、サウジ、ヨーロッパ諸国の支持を受けたハフタル司令官を支援する政治・軍事的勢力(拠点は東部トブルク)です。
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