米議員がイランのミサイル攻撃による負傷者数について、国防総省の発表に苦言
米下院の議員2名が国防総省に対して、イラク西部アンバール州アサド米軍基地へのイランの報復攻撃で負傷した米兵の数について明らかにするよう求めました。
イルナー通信によりますと、パスクレル議員とベーコン議員の二人は、国防総省監察官にあてた書簡の中で、イランによるアサド基地へのミサイル攻撃で負傷した米兵の数について、同省が矛盾した統計を発表したことを批判し、国防総省にの明確化を要求しました。
トランプ大統領、エスパー国防長官、ポンペオ国務長官ら米国当局者は、アサド基地に対するイランのミサイル攻撃の後、米兵の死傷者はゼロだったと主張していました。
しかしその後、米国防総省は徐々に兵士の負傷を認めるようになり、イランのミサイル攻撃による負傷者の数を五月雨式に増加させてきました。
ここ数週間、米国メディアは国防総省関係者の話として、アサド基地に対するイランのミサイル攻撃による負傷者数を、8、16、34、50、64人とその都度発表してきました。
当時の状況ではイランの報復攻撃が多くの米兵の死につながったことを示唆していますが、米政府はまだ言及を避けています。
イランイスラム革命防衛隊は先月8日、同隊ゴッツ部隊ソレイマーニー司令官を暗殺した米国への報復として、アサド米軍基地を数十発のミサイルで攻撃しました。
革命防衛隊の情報筋はミサイル作戦から間もなく、少なくとも80人の米兵が死亡、200人以上が負傷したと発表していました。
先月3日未明イラクバグダッドの空港付近で、ソレイマーニー司令官と同行者ら計10名が米軍による空爆で殉教しました。
ソレイマーニー司令官は、イラク政府の招待によりイラクを訪問中でした。
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