EU上級代表、「核合意の存続は、イランが利益を得られるか次第」
2月 09, 2020 16:19 Asia/Tokyo
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ボレル上級代表
EUのボレル外務・安全保障政策上級代表が、「核合意の存続には、イランがこの合意による利益を得ることが条件となっている」と語りました。
イルナー通信によりますと、ボレル上級代表は、チェコ・プラハに本拠を置く国際NPO団体「プロジェクトシンジケート」に掲載された記事において、「行動やなしの外交は、何の結果にも至らない」とし、「我々が核合意の存続を望むなら、イランがこの合意の完全な実施の見返りとして、それによる利益を得られることを確信する必要がある」と述べています。
イランはアメリカの核合意破棄、またこの合意に調印したヨーロッパ諸国による約束違反に1年間にわたって耐えた結果、昨年5月8日にこの合意に定められた自らの責務の段階的な縮小に踏み切りました。
今月7日にアメリカ・ワシントンで同国の政府関係者と会談したボレル上級代表はさらに、パレスチナ問題の一方的な解決案としての「世紀の取引」にも言及し、「我々は国際法に合致した協議に基づく解決策、そして全ての関係国が同意する解決法の模索により、この要求を達成すべきだ」と語っています。
アメリカのトランプ大統領は先月28日、シオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相とともに、自ら提唱する「世紀の取引」という一方的なパレスチナ問題解決案を公開しました。
これまで大きな物議をかもしているこの計画によれば、聖地ベイトルモガッダス・エルサレムは一方的にイスラエルの首都とされることになっています。
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