米国防総省、「イランのミサイル攻撃で、109人の米兵が脳損傷」
2月 11, 2020 18:19 Asia/Tokyo
アメリカ国防総省が、イラク領内にある米軍基地へのイランのミサイル攻撃による負傷者数の統計を五月雨式に増やす中、109人の米兵がこの攻撃で外傷性脳損傷を受けたことを明らかにしました。
イルナー通信によりますと、アメリカ国防総省は11日火曜未明、声明を発表し、「109人の米兵が脳への損傷を理由に治療を受けており、この数は前回の報告と比べて59人の増加となっている」と表明しました。
アメリカ国防総省の発表によれば、これらの米兵のうち76人はすでに完治して職務に復帰しています。
なお、完治した米兵のうち75人はイラクにて、残りの1名はドイツにて治療を受けていました。
外傷性脳損傷は、外部から衝撃が加わることによる脳へのダメージであり、トラウマ(心的外傷)は、外部からの力による脳への打撃を意味し、身体的、精神的、認知面での活動に一時的あるいは恒常的な混乱をきたす可能性があります。
イランは、同国イスラム革命防衛隊のソレイマーニー司令官とその同行者らがイラク・バグダッドでテロ暗殺されたことを理由とし、アメリカへの厳しい報復という約束の遂行のため、先月8日にイラク領内にあるアサド米空軍基地をミサイルで攻撃しました。
アメリカのトランプ大統領は当初、この攻撃によるアメリカ側の被害はなかったと主張していましたが、その後五月雨式に、この攻撃による米兵の負傷者の発生を認めています。
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