IAEA事務局長が米国寄りの発言、イランの核計画に注文
3月 04, 2020 16:40 Asia/Tokyo
IAEA国際原子力機関のグロッシ事務局長が、アメリカ政府が展開する反イラン政策に同調するかのような発言を行い、イランに自国の核計画を透明にするよう求めました。
グロッシ事務局長は3日火曜、フランス通信のインタビューで、何ら証拠も示さず、またIAEAが報告書でイランが核合意を完全に遵守してきた事実をよそに、「イランに対し、『テヘランの非公開サイトで発見されたウラン粒子』と呼ばれるものについて明確にするよう求めた」と述べました。
さらに、「IAEAと協力するためには、イランの決定は透明かつ必要な説明は必ず提示されなければならない」としました。
IAEAは3日火曜、イランの核計画に関する最新の報告書の中で、イランの濃縮ウランの貯蔵量が規定制限量の5倍に達したと発表しました。
イランの核活動に対するこの新たなムード作りは、IAEAがその報告書の中で「イランが常に核合意を完全に遵守していることを確認」と明記する中で行われています。
在オーストリア・ウィーン国際機関のガリーブアーバーディー・イラン代表は3日火曜、特に核合意の実施検証に関するIAEAの新しい報告書に言及し、「報告書は、核合意に関するIAEAの検証活動が2016年1月16日以降継続して実施されていることを改めて確認している」と強調しました。
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