新型肺炎
国連が、新型コロナウイルス危機の最中でなおも米の制裁解除を要求
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ドゥジャリク報道官
国連のドゥジャリク事務総長報道官が、「グテーレス国連事務総長は、パンデミックとなった新型コロナウイルスへの効果的な対処のため、依然として一方的な各種制裁の解除を求めている」と語りました。
イルナー通信によりますと、ドゥジャリク報道官は15日水曜、「グテーレス事務総長、及び国連傘下のその他すべての組織もこれまで再三にわたり、制裁がイランなどの諸国の新型コロナウイルス対処能力に悪影響を及ぼすことを強調しているが、アメリカは依然として自らの政策、方針を変更していない」と述べています。
また、「グテーレス事務総長は、各種の制裁解除の必要性を強調するとともに、一方的な制裁を行使している国連加盟国との独自の協議において、公然とこの立場・見解を表明している」としました。
ここ数週間、イランや世界各国での新型コロナウイルスの拡散を受け、多くの国の政府関係者や国際機関が、アメリカによる一方的で違法な対イラン制裁の解除を求めています。
アメリカのこうした制裁は、基本的な生活必需品はもとより、医薬品や医療機器などにも適用されていることから、特に新型コロナウイルス感染者をはじめとしたイラン国民に甚大な問題を引き起こしています。
アメリカは、最近の対イラン措置として、IMF国際通貨基金に対し、対イラン融資案が可決されないようその阻止を迫っています。
情報筋は15日、ロイター通信に対し「アメリカは、新型コロナウイルス対策への支援を目的としたイランへの融資提供のために、IMFにSDR建て方式を利用させまいとしている」としました。
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