日産のロシア工場が稼働再開 6月に再停止も視野に
日産自動車のロシア・サンクトペテルブルク工場が、5月18日から2交代制で稼働を再開することになりました。
リアノーボスチ通信が日産自動車に行なった取材によりますと、稼働は再開するものの、新型コロナウイルスの感染拡大状況により6月にも再び稼働停止に追い込まれる可能性もあるということです。
日産自動車はロシアでの生産活動を5月18日から再開します。ただし、新型コロナウイルスのパンデミックにより自動車の需要が世界的に激減していることから、市場の需要を踏まえながら生産ラインを稼働させるとしており、6月には工場の稼働停止や在庫整理も視野に入れているということです。
また、欧州で部品工場の生産ラインがストップしていることも稼働停止の理由になり得ると説明しています。
新型コロナウイルスのパンデミックを受けて3月30日に日産自動車のロシア工場は稼働停止に追い込まれました。先に会社側は需要激減を受けて、今後数か月間は通常の2交代制から1交代制に勤務体制をシフトするほか、従業員数の大幅カットも検討しているとしていました。会社側は8月にかけて450人近くの職員を段階的に解雇するとしていますが、労使の間で解雇に関する合意は基本的に成立している模様です。
日産自動車は2009年6月にサンクトペテルブルク工場の操業を開始、工場では現在、QashqaiやX-Trail、Muranoの3車種が製造されており、工場全体の従業員数はおよそ2000人ということです。
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