トルコ人大学教授「ペルシャ語はトルコの文化言語」
トルコ・セルジューク大学文学部のアリー・タミザル学部長が、「イランの国語であるペルシャ語はトルコ国民にとっても思想や思考の言語であり、トルコではペルシャ語は極めて重要な言語である」と語りました。
【ParsToday西アジア】タミザル教授は「ペルシャ語はトルコ国民にとって外国語ではなく文化言語だ」「トルコの多くの大学にはペルシャ語・ペルシャ文学部があり、ペルシャ語はトルコ国民の思考や思想の言語である」と語りました。
また、他国との文化イベント開催の可能性についても、「イランとトルコは強く良好な関係を持っており、昨年に開催された多数の展示会ではイランの音楽が使用されている。これは、イラン・トルコ両国民の間に共通の友情や文化をもたらしている」としました。
さらに、「こうした事例を文化外交に利用すると、政治外交も進展する。トルコとイランは常にこれらの機会を利用している」と語りました。
そして、トルコ国民のペルシャ語とペルシャ文学への精通度についても、「アジア最西端のアナトリア地方で、セルジューク朝とオスマン帝国時代の学校で教育されていた科目はペルシャ語だった。また、(ペルシャ語で書かれた)多くの神秘主義哲学書や歴史書もオスマン・トルコ語に翻訳され、この伝統は今なお続いている。オスマン帝国の大臣の多くもペルシャ語で詩を朗吟していたため、トルコ人はペルシャ語によく馴染んでいる」と語りました。
これに関連して近年、トルコの有名な文学者であるヤフヤ・キャマリプール氏とアブドゥル・バギ・ギュルピナルリ氏は、イランの詩人オマル・ハイヤーム・ネイシャーブーリーの著名な四行詩(ルバイヤート)に注目し、この美しい詩をトルコ語に翻訳しています。
また、これ以前にも、トルコの作家・翻訳家のメフメット・カナル氏が、トルコにおけるペルシャ語の重要性について、「今日のトルコでは、ペルシャ語学習に大きな関心が寄せられており、トルコの主要な大学や一部の大学にはペルシャ語・ペルシャ文学の講座が設置されている。大学にはペルシャ語学科という独立した学科はないが、ペルシャ語が教育されている」と語りました。
カナル氏はさらに、「トルコにおけるペルシャ語作品の読者は日増しに増えている」とした上、「文化関係ではなく文化外交を利用する方が得策である。明らかなことは、文化・文化産業の交流がトルコ・イラン関係にとって新たな生命を吹き込むだろうということである」としています。