米国防長官が、国内での抗議デモをめぐり解任寸前に
6月 10, 2020 18:45 Asia/Tokyo
アメリカのエスパー国防長官が、国内各地で展開されている抗議運動への対処をめぐり、トランプ米大統領との見解の対立から、解任寸前に追い込まれていたことが明らかになりました。
米国の国際金融情報紙ウォールストリート・ジャーナルが10日水曜、報じたところによりますと、トランプ大統領の補佐官ら数名は、エスパー長官との対立をめぐってトランプ氏から相談を受けており、その際エスパー長官の解任を思いとどまるよう説得したということです。
この報道によれば、エスパー長官はこの件を認め、辞表を用意していたが、補佐官らに提出を断念させられたとしています。
トランプ大統領は先ごろ、国内の州知事らが人種差別反対デモの鎮圧に適切に対処しないのであれば、自ら直接命令を下し、街頭に連邦軍を配備する、と脅迫しました。
エスパー長官及びミリー米統合参謀本部議長は、国内各都市に連邦軍1万人を動員するとしたトランプ大統領の見解に反対していました。
米各都市での抗議行動は、先月25日に米ミネソタ州ミネアポリスで白人警官が黒人男性のジョージ・フロイドさんを拘束し窒息死させた事件をきっかけに始まり、人種差別に抗議する声は西欧諸国にも波及しています。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj