スペイン前国王のUAE滞在を確認
8月 18, 2020 17:44 Asia/Tokyo
不正金銭の受け取り疑惑で捜査中に密かに出国していたスペイン前国王が、UAEアラブ首長国連邦に滞在していることが確認されました。
米ニューヨーク・タイムズ紙によりますと、スペイン前国王フアン・カルロス1世の利己的な亡命が報道されて2週間後となる17日月曜、スペイン王室は前国王がUAEに滞在していることを明らかにしました。
王室の声明では、前国王は今月3日にUAEに入国したとされています。
スペインのアベセ紙はこれ以前、未確認の情報ながら、前国王がプライベートジェットでUAEのアブダビ首長国へ向けて出国し、同国のあるホテルの最高級スイートに滞在していると報じていました。
フアン・カルロス1世は2014年、不正な金銭を受け取った疑惑の浮上、プライベート問題、健康上の理由などにより退位し、息子であるフェリペ6世に王位を譲りました。
この前国王の利己的な亡命が公表されたのは、サウジアラビアの高速鉄道建設契約の際、工事を受注したスペイン企業から1億ドルの賄賂を受け取った疑いなどで、スペイン・スイス両国の当局による捜査がようやく始められた中でのことでした。
スペイン国民の大多数は、フアン・カルロス1世の亡命が、不正な金銭受け取りの捜査に応じることを回避するための策略だと考えています。
スペインはこの数日、前国王へ抗議し王室に反対する国民のデモに直面しています。
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