トランプ氏、退院後に呼吸困難の兆候(動画)
新型コロナウイルスに感染しているトランプ米大統領が、退院後初の動画メッセージで、自身の調子はすこぶる良好だとした一方で、公開された動画からは同大統領に呼吸困難があるように見受けられます。
ファールス通信によりますと、スピーチ直前に公開された動画から、トランプ氏は、マスクを外す前に呼吸困難に陥っている様子が見受けられます。
この動画クリップはツイッター上で急速に拡散し、その内容からトランプ氏がコロナ感染の影響は、見た目よりはるかに重症であることが見て取れます。
米CNNによりますと、トランプ氏は今月2日夕方から、首都ワシントン郊外のウォルター・リード陸軍病院に入院し、抗ウイルス薬「レムデシビル」の投与を含む治療を受けていました。
そして5日月曜に退院し、専用ヘリコプターでホワイトハウスに戻ってバルコニーで立ち止まり、記者団の前でマスクを外してみせています。
しかし、トランプ米大統領が衛生プロトコルを遵守していないことは大きく非難されています。ある調査では、アメリカ国民全体の3分の2が、「トランプ氏は周囲の人々が新型コロナウイルスに感染するリスクに対し、無責任な態度を取った」と考えていることが分かりました。
大統領の主治医であるコンリー医師は記者団に対し、大統領が退院の基準を全てクリアしており、「熱が下がってから」から72時間が経過し、血中酸素濃度も正常だ、としたうえで、肺のCTスキャンの結果や最終的に陰性判定となった時期については触れず、「完全に回復したとはいえないが、現在の状態なら安全に帰宅できる」と語りました。
コンリー医師によりますと、トランプ氏の治療には今後も抗ウイルス薬「レムデシビル」やステロイド薬「デキサメタゾン」も引き続き処方されているものの、同氏が受けた治療には、まだ一般の患者に使えない治験段階の薬も含まれている、ということです。
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