アメリカで、70年ぶりに女性の死刑執行 12月に
10月 17, 2020 21:33 Asia/Tokyo
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アメリカで、70年ぶりに女性死刑囚の刑執行
アメリカ司法省が、今年12月初旬にアメリカでは70年ぶりに女性死刑囚の刑が執行されることを明らかにしました。
ドイツ国際放送ドイチェヴェレによりますと、2004年に殺人罪で死刑判決を受けていたエリザベス・モンゴメリー死刑囚に対する刑の執行が、アメリカ司法省の決定に基づき、今年12月初めに薬物の注入により行われるということです。
モンゴメリー死刑囚はまた、去る7月以降アメリカ司法省の命令により死刑判決を受けた9人目の被告となっています。
なお、アメリカでの最後の女性への死刑実施は、1953年にガス室送りの刑となったバーニー・ハディ被告に対するものです。
アメリカの地方裁判所は、2007年にモンゴメリー被告に対し、殺人罪で死刑を言い渡していましたが、同被告の弁護士はモンゴメリー被告が犯行に及んだ当時、精神異常をきたしていたと主張しました。
モンゴメリー死刑囚の弁護士の1人は、こうした理由を論拠として、死刑判決には公正さが欠如しているとしました。
現在、アメリカではさらに56人の死刑囚が刑の執行を待っている状態だといわれています。
アメリカ政府は、常に他国での死刑執行命令や死刑制度に抗議し、これを人権侵害だと主張する一方で、今年は17年ぶりに国内での死刑執行を再開しています。
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