米大統領補佐官、「トランプ政権はコロナを制御するつもりない」

10月 26, 2020 17:36 Asia/Tokyo

米国のマーク・メドウズ大統領首席補佐官は２５日日曜、ＣＮＮの番組に出演し、新型コロナウイルスの流行について「制御するつもりはない」との考えを示しました。

米ＣＮＮによりますと、米国では全土で感染が拡大中で、累計の死者数も２２万５０００人近くに上っています。

メドウズ氏は番組で、「（トランプ政権は）新型コロナのパンデミック（世界的流行）を制御するつもりはない。ワクチンや治療薬などの緩和策を確保することに努める」と述べました。

米国では新型コロナの感染例が急増中ですが、政権は今なお、マスク着用や社会的距離の確保、大人数の集まりの回避を求める専門家の助言を軽視しています。事情に詳しい情報筋によれば、ペンス副大統領の周辺では最近、５人が検査で陽性反応を示しており、ホワイトハウスで２度目の集団感染が起きる可能性もあります。

メドウズ氏は新型コロナの流行を制御するつもりはないと発言した理由について問われ、「インフルエンザのような伝染性のあるウイルスだからだ」と説明しました。一方で、トランプ政権は感染拡大の抑制に努めているとも付け加えました。

そのうえで「我々に必要なのは、治療薬やワクチン、治療法などの適切な緩和策を確保して、死者が出ないようにすることだ」としました。

トランプ大統領はこれまでに、米国が新型コロナを打ち負かしつつあり、ワクチンも来月3日実施の大統領選前に準備できると繰り返し主張しています。

米国では２４日、１日当たりで過去２番目となる８万４０００人近くの感染者が報告されました。ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、２５日時点での累計感染者は少なくとも８５７万５０００人、死者は少なくとも２２万４８００人に上っています。

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