ペルー暫定大統領が、就任から5日で辞任
11月 16, 2020 19:50 Asia/Tokyo
南米ペルーのメリノ暫定大統領は15日日曜、就任からわずか5日で辞任を発表しました。
米CNNによりますと、ペルーではビスカラ前大統領が罷免されたことを受けて1週間近くにわたって抗議デモが起きていました。
ビスカラ氏の罷免を受けて暫定大統領に指名されるまで国会の議長であったメリノ氏は、国民への演説で、平和と団結を呼び掛け、合法的な政権移行を保証するために全力を尽くすなどと語っていました。
ビスカラ氏は9日、汚職疑惑を受けて罷免されましたが、疑惑については否定しています。
ビスカラ氏の罷免を受けてペルーでは9日から全国規模の抗議デモが6晩続いて起こっており、14日土曜夜にはデモによって少なくとも2人が死亡し、94人が負傷しました。検察当局は死亡事件2件について捜査を開始しています。
デモ参加者や野党などはビスカラ氏の罷免について議会によるクーデターだとしてメリノ氏を新しい大統領として認めることを拒否しており、メリノ氏の退陣を呼び掛けた人々の中には、リマのムニョス市長や、ノーベル賞受賞者のマリオ・バルガス・リョサ氏らがいました。
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