米選挙人投票の集計、新たに米共和党上院議員11人が反対へ
(last modified Sun, 03 Jan 2021 14:54:24 GMT )
1月 03, 2021 23:54 Asia/Tokyo
  • 米上院
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米共和党の現職の上院議員と次期上院議員の計11人は2日、6日に行われる大統領選の選挙人投票の集計に反対する意向を示しました。

米CNNによりますと、テッド・クルーズ議員などの7人の現職上院議員と、次期上院議員4人の計11人の共和党議員は、選挙人投票の集計への異議申し立てが行われれば、それに同調する意向を示し、選挙委員会を立ち上げて「争点となっている一部の州」の開票結果について「10日間の緊急監査」を実施するよう提案するとしました。

ペンス副大統領も、この動きを支持しているもようです。しかし、昨年の大統領選で大規模な不正があったことを示す確かな証拠はなく、トランプ大統領を支持する共和党議員らが異議を唱えても、選挙結果を覆せる可能性は事実上皆無で、バイデン氏が選挙人投票の勝者となり次期大統領に認定されるのを数時間遅らせるに過ぎません。

12月30日に異議を申し立てる考えを表明していた共和党のジョシュ・ホーリー議員は2日、11人がこの動きに加わったことは「うれしい」とツイートしました。

マーク・ショート副大統領主席補佐官は、「ペンス副大統領は、直近の大統領選での不正投票や不法行為について数百万人の米国民が抱く懸念を共有している。副大統領は、上下両院の議員が法で認められた権限を行使し、1月6日に異議を唱え、議会と米国民の前に証拠を提示する取り組みを歓迎する」と述べています。

ユタ州選出のロムニー上院議員はこうした議員らの動きを批判し、「選挙人を拒絶する言語道断な策略は、一部の政治的な野心を高める一方で、民主的な共和制を危険なほど脅かすだろう。選挙人を拒絶するという議会の権限は、最も極端で異常な状況のために保持されるものであり、現状はそれとは程遠い」と述べました。

共和党上院トップマコネル院内総務は、良心に従って投票するようにと同党上院議員に呼びかけたものの、内々には異議申し立ての動きに加わらないように促しています。

ただ、11人の議員はこの取り組みが実を結ばないことを自覚している様子で、多くの民主党議員や少なからぬ共和党議員が自分たちとは異なる票を投じるだろうとの認識を示しています。

 

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