トランプ氏、弾劾裁判での弁護士の出来に不満示す
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トランプ氏
トランプ前米大統領が、自身の弾劾裁判での担当弁護士の冒頭の主張の出来に不満を示しました。
トランプ氏は9日火曜、自身の弾劾裁判を担当するブルース・キャスター弁護士による審理冒頭の主張の出来に対して不満をあらわにしています。
トランプ氏の反応を確認した情報筋2人が、CNNに語ったところによりますと、上院での弾劾裁判当日、キャスター氏の主張は下院の弾劾管理人(検察官に相当)の発表を「見事」と称賛するなど、まとまりに欠けていたということです。

キャスター氏は内容が散漫な発表の中で、上院への賛辞を長々と口にしつつ、その上院が弾劾裁判を開くべきではないと主張した上、1年1カ月の間に2度の弾劾裁判が行われている事実に言及し、将来の弾劾の乱発につながると警告しました。
一方で事実無根の大言壮語に走り、「オバマ元米政権時代のエリック・ホルダー司法長官が弾劾される可能性がある」とも述べています。
キャスター氏が弁護団の主張の核心になかなか迫らないことから、トランプ氏は今にも絶叫しそうな状態だったとされています。
情報筋の1人は、弁護団は退任した大統領に対して弾劾裁判を行う合憲性を議論の中心に据えるとみられるものの、結成後わずか1週間余りしか経過していないため、キャスター氏のしくじりは十分予想できた、としました。
トランプ氏の弁護団の顧問の1人は、支離滅裂な裁判初日の状況に対して困惑を表明し、「弾劾裁判で強力な弁護団を組織できなければ、刑事裁判で訴えられた場合にトランプ氏が極めて深刻な危険にさらされる恐れがある」との見方を示しています。
最終的に上院は弾劾裁判について採決を行い、56対44の賛成多数で合憲の判断を下しました。
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