米ロスでアジア人差別への抗議デモ実施、経験共有のスピーチも
米カリフォルニア州ロサンゼルスのコリアタウンで、アジア人への差別に抗議するデモが開催され、数百人が参加しました。
CNNが、ロサンゼルスから報じたところによりますと、27日土曜に開催されたこの集会ではアジア系米国人らが、差別的な扱いを受けた経験を共有した形となっています。
この集会に参加したベトナム系米国人のネイルサロン経営者、タム・グエンさんはCNNとのインタビューで、州内の複数の同業者に最近、差別的なメモが送り付けられたと語り、差別的な文章が延々と続き「国へ帰れ」と結ばれている内容のメモを読み上げるとともに、「母と父は私や姉妹により良い人生を遅らせようとここへ来た。今はそれがかなったとは思えない」と語っています。
中国人の母と香港からの移民を父に持つ、ジャーナリスト兼テレビ司会者のリサ・リンさんは、多民族国家の米国は「1本の糸が緩めばばらばらになってしまう」と主張し、「私たちはみんな無自覚な差別や敵意にさらされてきた」「アジア系以外の米国人にも理解してもらうことが大切」と訴えました。
また韓国系の市議会議員、ジョン・リー氏はこれまで出身地を質問され、ロサンゼルス郊外で生まれたと答えると、「いや本当の出身地はどこだ」「なぜそんなに英語がうまいのか」などと尋ねられて不快感を味わった経験を語っています。
アメリカでは、今月16日にアトランタでアジア系女性6人を含む8人が死亡したマッサージ店襲撃事件などをきっかけに、全米各地でアジア人差別への抗議デモが展開されています。
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