SIPRI、「世界での核兵器の最新鋭化の傾向は懸念材料」
6月 14, 2021 23:00 Asia/Tokyo
スウェーデンのSIPRIストックホルム国際平和研究所が、さまざまな国における核兵器の状況の懸念すべき傾向を特定しました。
SIPRIは年次報告において、「核弾頭の数は減り続けているが、使用可能な核兵器の数は昨年に比べて増加している」と表明しています。
この報告によりますと、2021年の初めの時点で、世界には合計1万3080個の核兵器が存在していたとされています。
これは昨年より320個少なく、冷戦の最中に発表された統計の5分の1 未満となっています。
米国とロシアは依然としてこれらの兵器の90%以上を保有しており、残りはシオニスト政権イスラエル、英国、フランス、中国、パキスタン、インド、北朝鮮が占めています。
SIPRIの研究者は、ミサイルや現在稼動中の軍事基地にすでに搭載されている核弾頭の数を懸念すべきものだとしています。
この報告ではさらに、発射準備が整った核兵器の数は、前年に比べて 3,720 発から 3,825 発に増加したとされています。
米国とロシアはそれぞれ約50個をこれに追加しており、イギリスとフランスもすぐに使用可能な核弾頭を保有しています。
SIPRIはこれに先立ち、世界の軍事支出は2020年に2.6% 増加し、19 億8,100 万ドルとなった一方で、同年の世界の国内総生産が4.4%減少したとしています。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj