カナダでまたも、子どもの集団墓地が発見
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カナダの先住民族の子供たち
カナダのある州の先住民族の責任者らが、同国内でまたもや集団墓地が見つかり、その遺体の多くが子どもである可能性が高いとしました。
カナダ国内で最近、先住民族の子どもの集団墓地が発見されてから1カ月も経たないうちに、またも集団墓地発見の衝撃的なニュースがカナダを震撼させています。
カナダの新聞ナショナル・ポストのネットサイトは24日木曜、同国サスカチュワン州で数百にも上る登録未届けの墓地が発見されたことを明らかにするとともに、その遺体の多くは子どもである可能性が高いとしています。
この報道によりますと、サスカチュワン州の先住民族の1人は、「コービス地域の寄宿学校の跡地の近くで、墓標のない数百もの墓が発見されており、その多くは子供たちの遺体であると考えている」と語りました。
サスカチュワン州の住民らは、新たに発見された数百もの墓から掘り起こされることになっている子供たちの遺体は、同国ブリティッシュコロンビア州のカトリック寄宿学校近くの集団墓地で見つかった遺体の少なくとも3倍になると予想しています。
5月29日、ブリティッシュコロンビア州のカトリック寄宿学校の敷地内で、一部は約3歳と思われる子どもを含む少なくとも215人の先住民族の子供たちの遺体が発見されました。
このニュースを受け、国連の人権専門家は、カナダ政府とバチカン市国に、できるだけ早く完全な調査を実施するよう求めました。
1883年から1996年の間に、約15万人の先住民族の子供たちが家族から強制的に引き離され、カトリック教会によって設立された寄宿学校に送られました。
その主な目的は、これらの子供たちをカナダの先住民コミュニティから遠ざけ、彼らの母語や独自の伝統慣習の普及の阻止で、その教育方式は強制的でした。
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