欧州各地で気候変動による災害相次ぐ
(last modified Mon, 19 Jul 2021 06:38:54 GMT )
7月 19, 2021 15:38 Asia/Tokyo

ドイツやベルギーでの洪水、スペインやポルトガルでの山火事は、ヨーロッパ各国政府の政策が気候変動対策において機能していないことをかつてないほどに示しています。

スペイン紙「エル・ペリオディコ」の報道によりますと、ドイツとベルギーをはじめとした欧州北西における洪水から、スペイン北東部やポルトガル南部での山火事までの災害はすべて、欧州首脳がパリ協定に署名したものの何ら成果を挙げられていないことを、かつてないほどに想起させます。

メルケル独首相は今回の洪水を、「数百人の犠牲者と行方不明者、広範な被害をもたらした悲劇」としました。

スペイン北東部カタルーニャ州のジローナにあるクレウス岬自然公園で発生した山火事では、350人の地元住民が避難を余儀なくされました。

強風により消防隊による消火活動は難航していると言われており、現在までに同地域の森林500ヘクタールが燃え続けています。

この報道によりますと、干ばつや草木の繁殖状況が山火事の危険性を増幅させている一方で、人間の活動や現状の軽視、気候変動なども今回のような災害の要因です。

ポルトガル南部でも山林火災が発生し、これまでに317人の消防隊が火災地域に向かっています。

スペインとポルトガルではここ数日間、気温が摂氏30度から40度を記録しています。

専門家らは今回の災害を気候変動危機の拡大による結果とみており、今後これよりも甚大な災害に見舞われることもありうるとしています。

欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、「科学はこの災害が気候変動によるものであることをはっきり示しており、早急な対策が求められる」と強調しました。

 

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