バッハIOC会長が、五輪開催に関し「眠れぬ夜もあった」と告白
(last modified Tue, 20 Jul 2021 08:55:29 GMT )
7月 20, 2021 17:55 Asia/Tokyo

IOC国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長は20日、東京で開かれたIOC総会の冒頭で演説し、23日に開幕する東京オリンピックを準備してきた日本に感謝の意を示し、大会への期待感を語りました。

バッハはこの演説においてまた、延期という五輪史上初のステップは想像していたより複雑だったとの認識を示し、「この15か月間、非常に不透明な状況の中で、われわれは多くの決断を余儀なくされてきた。毎日、疑念を抱いていた。熟考と議論を重ね、眠れぬ夜もあった」と述べました。

一方で、「中止は一度も選択肢になかった。IOCは決してアスリートを見捨てたりしない。われわれは、アスリートのためにやってきた」と強調しました。

新型コロナウイルスの影響で1年延期された東京五輪は23日に開会式を迎えますが、ここまでの道のりでは前例のないほど多くの問題が起きています。大半の会場は無観客で行われるものの、東京では依然として緊急事態宣言が発令されており、開催に反対する国内の声は根強いものです。

バッハ会長が来日してから国内では各地で抗議活動が行われており、朝日新聞が実施した最新の世論調査では、今夏の開催に反対との回答が55パーセントに上っていることが示されました。

選手村ではこれまでに4人の陽性が判明しており、アスリートをはじめ関係者やメディアなど大勢の人の流入が、国内の感染者数を急増させるとの懸念が高まっています。

 

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