地球温暖化に米が大きく影響
8月 02, 2021 15:38 Asia/Tokyo
二酸化炭素排出の倫理的コストに関する最新の研究で、平均的な生活様式で暮らすアメリカ人が3人いれば、そこから引き起こされる地球温暖化は1人を殺すのに十分であることが分かりました。
イギリスの新聞ガーディアンによりますと、この研究は、大気汚染による死亡の統計を分析することにより、二酸化炭素排出によって引き起こされた被害の程度を量るものですが、その結果、2020年よりも排出率が高い二酸化炭素の4434メートルトンごとに、世界レベルで1人が気温上昇の影響を受け寿命より早く死亡することが示されました。
米国の石炭を用いた火力発電所から排出される二酸化炭素が、昨年のレベルより4メートルトン増加することは、今世紀末までに904人が死亡することにつながります。
しかし、2050年までに地球温暖化を防ぐことができれば、今世紀に世界中で7400万人の命を救うことができます。
今年2月の米ハーバード大学の研究によりますと、世界全体で800万人以上が、大気汚染がもたらした健康への影響で亡くなっています。
先月、新たな熱波が世界を襲い、アメリカ北部および西部でもこれまでになく気温が上昇し大規模な森林火災が発生しました。
研究者らは、二酸化炭素の排出によって引き起こされる気候変動危機が、さらに頻繁により厳しい熱波を引き起こすだろうとしています。
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