イタリア南部の海域で難民数百人が救出

イタリアの沿岸警備隊が、南部の海域で、数百人の難民を救出したことを明らかにしました。

ロイター通信によりますと、イタリアの沿岸警備隊は、12日木曜、声明を発表し、「多くがシリア出身であった900人の難民を南部のシチリア島の近くで2隻のボートで救助した」としました。

国連難民高等弁務官もこれに関して、「これは、この1年でイタリアに入国しようとするシリアやイラクの難民の最大の動きだ」としました。

さらに、「今回救出されたシリアやイラクの難民は、エジプトから海の旅を開始した」としました。

イタリアの海域における難民の数の増加は、この国の政府関係者に懸念を生じさせています。

イタリアの沿岸警備隊は少し前にも、「2016年の初めから現在まで、3万人以上の難民がイタリアに入国しようとした」と発表していました。

西側の干渉的な政策の結果、中東や北アフリカの国々に生じた前例のない難民危機はヨーロッパに波及しています。