米陸軍兵士の自殺数が、46%増加
10月 16, 2021 15:07 Asia/Tokyo
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米陸軍兵士
米国防総省は、現役の米陸軍兵士の自殺数が46%増加したとする報告を発表しました。
英デイリー・メール紙のウェブサイトによりますと、米国防総省は最新の報告書の中で、現役の米陸軍兵士の過去3カ月間の自殺件数が、昨年同時期と比べて46%増加したと発表しました。
この報告によれば、今年の第2四半期に、60人の米陸軍兵が自殺により死亡したということです。一方、昨年の第2四半期は、41人でした。
また、海軍兵の自殺者17人も含めると、この数字は41%の増加となります。
今回の報告によると、今年4月から6月までに、米軍全部隊、現役および予備兵あわせて139人が自殺により死亡しました。
これは、新型コロナウイルスへの感染により死亡した兵士67人の2倍以上にあたります。
国防総省の報告によれば、全軍の現役兵の自殺は毎年つづけて増加しており、2015年は267人だったのが2020年には384人にまで達しました。
今年は、去る6月末までで既に174人の陸軍現役兵が自殺しています。
専門家らは、新型コロナウイルスの感染拡大が、自殺件数の増加の要因となっている可能性があるとみています。
今回の報告にもとづいて考えれば、アメリカ政府や社会が、現役軍関係者や退役軍人のメンタルヘルス危機の管理方法において劇的な変革を起こさない限り、自殺件数はこのまま増加しつづけるものと思われます。
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