COP26が、最終宣言に足並みそろわず延長へ
英グラスゴーで開催されている国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)が予定日程の終了を迎えたにもかかわらず、参加者間の足並みがそろわず最終宣言に到達しませんでした。
フランス24(チャンネル)によりますと、COP26は12日金曜に閉幕の予定でしたが、特に気候変動危機の影響が大きい国々への金銭的支援などの多くの問題において意見の一致を見ませんでした。
2009年にデンマーク・コペンハーゲンで行われた第15回気候変動枠組条約締約国会議(COP15)で先進諸国は、これらの国々に対する支援を約束しており、2020年以降も、年間1000億ドルを支援するとしていました。
しかし、COP15から10年経ちながらもこれらの支援はどれひとつとして実行されていません。アフリカ諸国は気候変動対策に関する2015年のパリ協定に署名しており、その中では石炭使用からの脱却が予定されていますが、これらの国々は世界の温室効果ガスの3%しか排出していないうえ、化石燃料に大きく依存しています。
グラスゴーの会議に参加していたアフリカ気候変動協議グループの1人は、「ほとんどの発展途上国の経済は、天然資源の生産と利用に依存している。これらの国々はエネルギー転換へ舵を切らなければならないが、それには必要な金銭的・技術的代替を得るための猶予がなくてはならない」と述べています。
COP26は今月1日より、気候変動枠組み条約を締約する200カ国から、首脳、環境専門家、気候変動問題活動家らが参加して行われており、12日に閉幕予定でした。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj