米J&Jの2021年10~12月期決算は10%増の248億ドルに
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ヘルスケア製品の米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J
ヘルスケア製品の米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が示した2021年10~12月期決算は、売上高が前年同期比10%増の248億ドル(約2兆8000億円)となったことを明らかにしました。
CNNによりますと、J&Jが25日火曜に発表した2021年10~12月期決算は、売上高が前年同期比10%増の248億ドル(約2兆8000億円)、純利益は2.7倍の47億3600万ドルだったということです。
こうした背景としては、主力の処方薬が好調で、前年同期に計上した訴訟費用がなくなり大幅増益となったことが挙げられます。
25日の発表では、通期の利益は1株当たり10.40-10.60ドルの見込みで、アナリスト予想平均の10.32ドルを上回りました。新型コロナウイルスワクチンを含む全体の売上高は989億-1004億ドル(約11兆2600億-11兆4000億円)になる見通しだということです。
また、昨年10-12月の利益は1株当たり2.13ドルと、市場予想の2.12ドルをわずかながら上回った一方、売上高は248億ドルで、市場予想平均の253億ドルに届きませんでした。
ただしCDC米国疾病予防管理センターは、J&Jワクチンを接種した後、若い女性の数十人に血栓症が見られたことを明らかにしています。
J&J社製ワクチンは、米国での使用が認可されている3つのコロナ予防ワクチンの1つです。
同社のワクチンは、同じ米ファイザー社製ワクチンやモデルナ製ワクチンとは異なり、単回投与でコロナウイルスに対する予防効果が得られます。
しかし一次臨床試験では、コロナ感染症の重症化予防にワクチンが85%有効であると示されたことから、この単回投与ワクチンは他の2つのワクチンよりもコロナウイルス感染予防効果が低いと見られています。
CDCによれば、モデルナおよびファイザー社製ワクチンの2回接種は、コロナ感染症の重症化の予防に約90%効果があるということです。