英労働党、「来年までに国内の子ども50万人が極度の貧困に陥る」

イギリスでインフレ率がこれまでにない水準に上昇し食料価格が高騰する中、同国の最大野党である労働党が、「国内の子どもたち50万人が1年以内に極度の貧困状態に陥るだろう」と警告しました。

イルナー通信によりますと、労働党議員であるジョナサン・アシュワース氏は、「国内での前例のないインフレ率上昇と食料価格の高騰により、多くの年金受給者を含めた25万世帯が貧困に陥るだろう」と述べました。

英中央銀行にあたるイングランド銀行のアンドリュー・ベイリー総裁も16日月曜、同国庶民院議員らと行った会議において、自国における食料価格の高騰について警告し、銀行がこの前例のないインフレを抑制できていないと認めています。

EU離脱の余波、新型コロナウイルスによる危機、ウクライナでの戦争で引き起こされた状況などにより、英国の食料価格はこの数ヶ月で最大60％にまで上昇しました。調査によれば、この先1年以内にイギリス国民の20人に1人が、食料の購買や光熱費の支払いができなくなるということです。

イギリスは、不況と極度の貧困によって現在、国内の数十万世帯の人々が苦しめられているにもかかわらず、ウクライナへの軍事援助のために10億ポンド以上を緊急予備費から費やそうとしています。

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