バイデン米大統領が、銃乱射事件の起きたテキサスを慰問
アメリカのバイデン大統領が、21人が死亡した小学校での銃乱射事件発生により衝撃が走ったテキサスを訪れ、現場で犠牲者の冥福を祈り遺族とも面会しました。
銃乱射による無差別殺人事件は、アメリカにおいて懸念すべき大きな問題となっています。同国では、武器売買の自由のために銃器を用いた殺人事件発生数が非常に多く、特にトランプ前政権以降、人種差別的な考えによるこのような犯罪は増加を続けています。
イルナー通信によりますと、バイデン大統領とはジル夫人とともに29日日曜、先週銃乱射事件が起きたテキサス州の小さな町・ユバルディに向かい、亡くなった小学校の児童19人および教師2人のための献花場所を訪れました。
その後、現地のカトリック教会において犠牲者らの遺族と面会しました。面会時には、アメリカ国内の武器売買に抗議する人々がスローガンを唱えて、銃器の売買および使用の規制問題をより真剣に追求するよう、バイデン大統領に求めました。
今回のテキサス訪問は、このような事件で衝撃を受けた米社会を安心させるためにバイデン大統領がこの数週間で行った2回目の慰問となります。同大統領は、今月12日にもニューヨーク州バッファローを訪れ、現地スーパーで起きた銃乱射事件により亡くなった10人の黒人犠牲者の遺族と面会しています。
アメリカの世論はここ最近、立て続けに起きたこのような事件により改めて浮上した銃規制の問題に対し、さらなる焦点を当てています。
ユバルディの銃乱射事件では、米警察当局が現場にいた人々からの電話通報を何度も受けていたにもかかわらず、その対応を遅らせて犠牲者数の増加につながり、非難を受けています。
今回のテキサスでの事件は、学校で起きた銃乱射事件としては 2012年12月に起きたコネチカット州での事件以来、最多レベルとなる犠牲者を出しました。同州サンディフック小学校で起きた銃乱射事件では、5歳から10歳の子供20人を含む26人が殺害されています。