国連事務総長、「暴力の即時停止」を再要請、ウクライナ危機から100日
6月 04, 2022 18:28 Asia/Tokyo
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国連のグテーレス事務総長
国連のグテーレス事務総長が、ウクライナにおけるロシアの特殊軍事作戦の開始から100日を迎えたのに合わせ、声明で改めて暴力の終結を訴えました。
米CNNによりますと、グテーレス氏は3日金曜、声明を発表し、「暴力の即時停止と全ての困窮者への無制限の人道的アクセス、戦闘地域に閉じ込められた民間人の安全な避難、民間人の緊急の保護、国際規範に従った人権の尊重を改めて求める」と述べています。
また、今回の紛争ですでに数千人が死亡し、数百万人が避難を余儀なくされたと説明し、戦争で容認しがたい人権侵害が発生しているほか、食料、エネルギー、金融という3重の世界的危機に拍車がかかり、最も弱い人々や国、経済に打撃を与えていると指摘しました。
グテーレス氏はまた、国連は人道支援に尽力しているものの、究極的には交渉と対話が紛争解決に必要になる、としています。
そして、「当事者が戦争終結に向けた誠意ある外交努力をするのが早いほど、ウクライナとロシア、世界のために良い」と付け加えました。
ロシアのプーチン大統領は今年2月21日、自国の安全保障上の懸念を西側が無視していることを批判し、ウクライナ東部ドンバス地域のドネツクとルハンシクの独立宣言を正式に認めました。
そしてその3日後の24日には、ウクライナでの特殊軍事作戦を開始しています。
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