ルーブルが対ドルで上昇、過去7年間で最高水準に
6月 21, 2022 14:54 Asia/Tokyo
ロシア・モスクワ外国為替市場で20日月曜、同国政府による資本市場の管理が続き新たな予算案も発表された中、同国通貨ルーブルの対ドル価格がこの7年間で最高水準に達しました。
ロシアは、今年2月24日のウクライナ戦争の開戦以降、西側諸国により、制裁および厳しい経済・金融規制という圧力をかけられています。
一方でルーブルの価値が上昇したことは、ロシア政府が商品輸出により得ている大規模な歳入、輸入の激減、各銀行にある個人資産外貨の引き出し禁止によるものとされています。
ロイター通信によりますと、ルーブルはグリニッジ標準時の正午において、ドルに対して1.2%上昇し1ドルあたり55.75ルーブルとなり、2015年7月初旬以来となる最高値を付けました。
また、ユーロに対しても0.6%上昇し、1ユーロあたり58.49ルーブルとなり5年ぶりに最高値に近づいています。
ルーブル価値の上昇は、法人税納入期限が迫る中、輸出中心企業がドルまたはユーロで得た収益のルーブル両替を余儀なくされるため、今後も続くと予想されています。