2016年 6月10日(芝田・中村)【音声】
今週の金曜広場もあ楽しみください。
芝田
さて中村さん、今年もラマザーン、断食月がやって来ましたね。
中村
ほんとうに。最初の一週間は、エフタールのためのハーブやお菓子を求める人でお店が大変混み合いますよね。
芝田
はい、エフタールとは、日の入り後、1日の断食を終えたときにする食事のことを言いますよね。
さて、断食月は29日間、イスラム教徒は、日の出前から日の入り後まで、一切の飲食を控えて過ごします。断食中には、食べたり飲んだりすることだけでなく、醜いとされる行いをしないことも含まれています。
中村
そうですね。特に今年は、夏至をはさんだラマザーンで、断食の時間が長いですよね。その分、夜になってから、夜風を楽しんだり、断食明けの食事、エフタールから夕食までのお呼ばれを楽しんだりしますよね。
芝田
ついつい夜の間の行動が多くなりますね。普段、テヘラン市内のレストランは夜の12時には閉まるのですが、断食月の間は夜中まで営業していますし、映画館なども夜中に上映していて、料金も半額になります。
●リスナーより
「テヘランで聞けるラジオは何局くらいあるのですか?全部IRIBが運営しているのですか?」
●ラジオより
芝田
テヘランで聞けるラジオ局、中村さんは、何局くらいあると思いますか?
中村
うーん、私がよく聞いているのは、3~4局くらいしかないんですが、もちろんそれよりも多いんですよね。
芝田
はい、情報によれば、全部で18局くらいなんだそうです。これはテヘラン市内で聞けるラジオ局に限ったものです。そして、これらは全て、イランの国営放送IRIBによって運営されています。中村さんは、国内のラジオ、聞いたりしますか?
中村
自分で積極的に聴いたりはしないのですが、実は小学4年生の息子がラジオが大好きで、よく聴いています。あとは、タクシーに乗ったときに運転手さんがラジオをつけていることがあるので、何となく聴いています。
芝田
息子さん、ラジオが大好きなんですね。私もほとんど聞いたことがなくて、聞く機会と言えば、やっぱりタクシーの中です。自分では聞かないので、イラン人に、人気のあるラジオ局を聞いてみました。最初に名前が出てくるのは、なんといっても、ラジオイランです。この局は歴史も古く、一般的な情報を流してくれるのだとか。次はラジオ・ジャヴァーンという若者向けの放送です。スポーツや音楽が主な内容だそうです。ラジオ・テヘラン、これはテヘラン市内の問題などについて扱っているそうです。ラジオ・アーヴァーは、音楽、ニュース、天気予報、交通情報など、さまざまな最新の情報を知ることができるそうです。
中村
ラジオイラン、これは早朝に車に乗ったとき、ちょうど朝7時の番組を続けて聴いていたことがあります。てっきり番組名かと思っていましたが、ラジオ局の名前なんですね。
●リスナーより
「イランの大学を拝聴しました。日本では毎年1月になると大学入試のセンター試験が行われますが、貴国はいかがでしょうか?」
●ラジオより
芝田
まず、イランと日本の違いは何といっても、新学期、新学年が始まる時期にありますよね。
中村
そうですね。9月の秋分の日が学校の新年度なんですね。それまで小学生は6月上旬から3ヶ月以上も宿題も何もなし、全くのフリーで、休みを満喫しています。
芝田
さて、日本では1月に行われるセンター試験ですが、先日、お嬢さんが大学入試を無事に終えられた中村さん、このイランと日本の入学試験の違い、入学後の大学のシステムの違いなどについて教えてください。
中村
イランでは、国立と私立のアザードと呼ばれるイスラム自由大学に分かれています。このイスラム自由大学というのは、イラン全国にキャンパスがあって、130万人もの学生を抱えているそうです。コンクールは全国統一の大変厳しい試験で、この試験を受けて順位がはっきりすると、それを元に、大学と学科の選択をします。だいたい、100学科ほど選べます。そしてそれを元に、コンピュータが、定員を埋めていって、合格大学が決まるというわけです。国立もアザードもコンクールを受けなければなりませんが、大学と学科の選択は別々にします。ですから、普通は国立もアザードもどこかの大学に合格するのです。だいたい、女の子は自宅に近い大学で自分が勉強したい学科に決めるようです。それ以外の私立では試験なしでも入れるところがあります。入学したら、日本の大学同様、勉強が始まるわけですが、すべての学科がそうかは分かりませんが、日本のように一般教養がたくさんあるわけではなく、一般教養科目として宗教や、イスラム革命史、あと、家族とはどうあるべきかという宗教にそった道徳のような科目を取らなければなりません。第二外国語は学科によっていろいろですが、一般教養としての英語はありませんね。学期は2学期、年度の始まりは小中高と同様、9月中旬です。
●リスナーより
「ゴールデンウィークも終わり、普通に戻りました。休みは本当に早く終わりますね。日本はこのように休みを集中させる傾向がありますが、イランではいかがですか?このような休日を集中させた習慣などもあるのでしょうか?皆様の長期休暇の過ごし方などもお話ください」
●ラジオより
芝田
ゴールデンウィーク、うらやましいですよね。
中村
そうですね。
芝田
イランでは、こんな風に休みを集中させる傾向、ありますか?というご質問ですが。
中村
イランはけっこう休日が多いのですが、日本にある振替休日の制度はありませんね。だから休みと金曜日が重なると損をした気分になります。学校などは、飛び石連休になると、勝手に間を休みにしたりして、学生が来なくなりますね。
芝田
イランの場合、直前になって突然、休みになったりするのが、何だかラッキーである感じが高いような、でも計画ができないような、不思議な感じです。
長期休暇となると、イラン人、特にテヘランの人は、カスピ海沿岸の町にでかけていきますよね。
中村
長期でなくても2,3日休みが続くと、カスピ海沿岸地方、こちらで言うショマールにみんな行ってしまいますよね。テヘラン市内は渋滞がなくなりますが、テヘランとショマールをつなぐ道路は大渋滞だと言います。
●リスナーより
「金曜広場のインタビューコーナーの大武さんの話は、とても興味深く聞かせていただきました。私も海外へ渡航する際は、短波ラジオを持参してラジオジャパンなどを聴いて情報を入手します。貴局もイランの情報を知る上ではとても重要なメディアだと思っています。また少し生活時間に余裕が出てきたら、継続的に番組を聴きたいと思っています・受信チャンスは多い方がいいですから」
●ラジオより
芝田
この大武さんのインタビュー、たくさんの反響を頂きました。やはり皆様、短波放送をぜひ続けてほしい、というご意見でした。ご要望は上層部に伝えております。このような変更に伴い、ラジオ日本語の放送時間が変更になるんですよね。
中村
そうなんですよね。2時間半、ですか、時間が早まるんですよね。
芝田
6月21日から、夜の放送が午後7時50分からになります。短波放送ではなく、インターネットのストリーミングとモバイルアプリによる放送になります。なお、朝の放送と周波数に変更はありません。