4月 22, 2023 19:30 Asia/Tokyo

皆様こんにちは。このシリーズでは、イランで実際に使われているペルシャ語の生きたことわざを毎回1つずつご紹介してまいります。

今回ご紹介するのは、「無知な泥棒は藁の山を狙う」です。

ペルシャ語での読み方は、Dozd-e naadaan mi-zanad kaahdaanとなります。

すでに皆様もお気づきかと思いますが、このことわざは文の中ほどと末尾で韻を踏んでいます。

そして、文字通りの意味から本来の意味をご想像いただけた方もいらっしゃるかと思いますが、このことわざが意味しているのは、何か大きな成功や成果を挙げたいと思っているものの、そのための正しい方法を知らずに実行したがために、かえって自分に害悪や災いを引き起こし、挙句の果てに「運が悪かった」などと言うような人です。

日本語でも「生兵法は大怪我の元」とよく言われますが、このような人の言動には特に無知さや未熟さが見て取れ、先見の明や人生における適切な措置や対策が欠けていることが多いのではないでしょうか。

一攫千金を狙い無茶な行動に走ったり、それが先々本当に効果があるのかを見極めずに、表面的なところだけを見て大きなプロジェクトに手をつけたものの、思うような成果には至らず肩透かしを食った、徒労に終わるなどの例が、このことわざに当てはまると思われます。

正しくない方法を選んでおきながら大きな成功や進歩を期待し、結果として失敗に終わるようなことのないよう、本当に宝の山を標的としているのか考え、狙ってみたら藁束の山だった、などという事態を回避し、真っ当な標的を狙って行動したいものですね。それではまた。

 


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