7月 22, 2023 20:45 Asia/Tokyo

錠前作りの師匠であるキヤーニーさんは、息子たちとともに、金属を様々な抽象的な形の錠前に作り上げています。しかし、錠前作りは彼の金属加工技術のほんの一部にすぎません。

イランでは、すでにサーサーン朝時代に、金属から人間や動物の形をした錠前が作られていました。

そして、今日までの長い年月の間に、錠前に代表される金属加工は1つの技術に発展しました。

私たちは今、イラン中部イスファハーンに来ています。

ここは、イスファハーンで最も有名な錠前工房の1つ、キヤーニーさんの工房です。

キヤーニーさんは、幼少のころからこの仕事に携わってきました。

彼の2人の息子も同様です。

キヤーニーさんは、錠前作りにおいて独自の技術を編み出しました。

それでは、ご一緒にこの技術を見ていきましょう。

 

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ー 錠前作りは、どのくらいの間行っていますか?

約45年携わっています。

 

ー 錠前を造る過程を教えてください。

キヤーニーさん:私たちが使っているのは、工場から出た金属くずです。

まず、金属くずから様々な形を切り出します。

それから、各パーツを作ります。

そしてパーツに穴をあけて、ボルトで繋ぎます。

もし必要であれば、溶接もします。

 

この錠前に、4つの鍵がついています。

こちらは、シロイワヤギを模った錠前です。

こちらは、ヒョウを模っています。 

 

こちらは、キヤーニーさんの息子のサイードさんです。

 

サイードさん:これらは、イランで最も小型の錠前です。

この3つは私が作りました。

一番小さな錠前は、3.8ミリの大きさです。

こちらは5ミリです。

3番目のこちらは6ミリです。

 

キヤーニーさん親子は、ユネスコから賞を受けたこともあります。

 

金属加工は、錠前を作るだけではありません。

それ以外の美しいものも、この技術で作られています。

これは、 金属でできた香水を入れる瓶です。

上部は、ペルシア神話に登場する不死鳥・ホマーの形をしています。

また、胴部は球状で、表面にはレリーフが彫り込まれています。

 


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