11月 01, 2016 18:01 Asia/Tokyo
  • 果物や野菜が家庭の健康に及ぼす効果

今回は、果物や野菜類の摂取が家族の健康に与える影響についてお話することにいたしましょう。

果物や野菜は、人間にとって最も有益な栄養源です。そのため、毎日の食事にそれらを取り入れることは特に重要です。果物や野菜は、ビタミンやミネラル、抗酸化剤、食物繊維が豊富に含まれ、脂肪分が少なく低カロリーであるため、がんや心疾患、糖尿病や肥満の予防やその進行を食い止めるのに役立ちます。

 

 

毎日消費するのに必要な果物の量は、その人の年齢、性別、身体的な活動の量によって異なります。とはいえ、大人は平均100グラムから200グラムの果物を取ることが勧められています。100グラムの果物には、中くらいの大きさの果物1個、ぶどうなど、粒に分けられた果物コップ1杯分、新鮮なフルーツジュースコップ半分、ドライフルーツコップ4分の1が含まれます。

 

新鮮なフルーツジュースは、ふつうのフルーツに比べて食物繊維が少なくなっています。新鮮なふつうの果物を丸ごと食べると、ジュースにしたものよりも満腹感が得られ、ダイエットをしたい人にとっては、果物を丸ごと食べる方がよいでしょう。果物を食べすぎると、カロリー過多になり、肥満につながる可能性があります。

 

きゅうり、レタス、トマト、キャベツ、にんじん、ピーマン、たまねぎ、ハーブ野菜、セロリ、ダイオウ、オクラ、ナス、マッシュルームといった野菜類も毎日取り入れたい食品です。大人は毎日平均、350gの野菜を取ることが勧められています。1セットには、生野菜コップ1杯、火を通した野菜コップ半分、野菜ジュースコップ半分が含まれています。

 

果物や野菜の摂取量が不足すると、慢性的な病気にかかる可能性が増え、毎年多くの人が、野菜や果物の不足によって命を落としたり、病気にかかったりしています。果物や野菜に含まれる食物繊維は、血中のコレステロールを下げ、心疾患や脳卒中の危険を減らします。

 

食物繊維はまた、消化器官の機能を高め、便秘を予防します。さらに、満腹感が促されるため、カロリーの摂取量が少なくなり、ダイエットにも効果的で、食事のあとに血中の糖度が上がりすぎるのを防ぎます。そのため、第2種糖尿病の防止に役立ちます。栄養学の専門家は、食物繊維とともに十分な量の水や水分を摂取すると、体内におけるその効果を高めることができるとしています。

 

多くの果物や野菜には、カリウムやビタミンC、葉酸が豊富に含まれています。バナナ、スモモ、モモ、アンズ、オレンジジュース、じゃがいも、ビーツの葉、大豆、トマト、トマトジュース、ホウレンソウ、インゲン豆は、特にカリウムを豊富に含み、それらの摂取は血圧のコントロールに効果的です。

 

 

一部の果物や野菜には、ビタミンCが豊富に含まれています。ピーマン、ブロッコリー、キウイ、キャベツ、メロン、いちご、ホウレンソウが特に多くなっています。ビタミンCは、体の細胞の成長や修復のために非常に重要です。このビタミンは、傷の回復、歯や歯茎の健康を促し、鉄分の吸収を助けます。さらに、果物や野菜に含まれる葉酸は、赤血球を作る働きを助けます。妊婦は十分な量の葉酸を摂取しなければなりません。なぜなら、葉酸は胎児の神経に障害が生じる危険を減らしてくれるからです。