テヘラン市の商業ビルプラスコの火災、それに続く崩落に20名を超える消防隊員が巻き込まれるという痛ましい出来事から3日目の朝を迎えました。

現場には大型の重機が何台も導入され、いまだにもくもくと煙を上げてくすぶっているがれきの山と格闘しています。24時間体制で昼夜を問わぬレスキューが続く中、本日未明に二人の消防隊員が崩落したビルの下から発見されたものの、残念ながら「殉職」と報じられました。まだ20名以上の消防隊員ががれきの下に取り残されたままです。今朝はローハーニー大統領が現場を訪れ、ガーリーバーフテヘラン市長から説明を受けている様子が生中継されました。今回の事故は、その日のうちに日本のニュースでも報じられたそうで、東京の友人からは「繁華街にあるビルの倒壊事故と聞いて、被害にあっていないか心配しています」とメールが届きました。イスラム革命勝利記念日やイラン暦のお正月を前にした痛ましい出来事に、今、市民は大きな哀しみに包まれています。

2017年1月21日　　　　　福本節子