今年はファジル国際音楽祭のプログラムを見ることができました。

昨年はちょうど一時帰国の時期と重なり、悔しい思いをしました。私が今年選んだのは、日本の和太鼓集団「彩」とポルトガルのファド歌手、アントニオ・ザンブージョのコンサートでした。「彩」は日本男子の和太鼓グループで、見栄えのするパフォーマンスと若さあふれる和太鼓の音圧により、終始会場を盛り上げていました。一方、おととし日本のよみうりホールでもコンサートを行ったアントニオ・ザンブージョは、パフォーマンスは地味ながら、その一番の売りともいうべきウィスパーボイスで、聴衆の心をつかんでいました。非常に対照的な両者のコンサート、いずれも観客の声援の絶えない、すばらしい演奏でした。

２０１７年１月２３日 北川