テヘランの商業ビルプラスコの火災からもうすぐ1ヶ月となります。

救助活動が盛んなころはテレビをつけると画面がデュアルになっていて、片方ではずっと救助活動の様子が生中継されていたものでした。お葬式も済み最近ではプラスコの話を聞くことも少なくなりましたが、火災当時、救助活動に携わる人がテレビでこのようなことを言っていました。「救助活動にはがれきや鉄骨の撤去のために何台もの重機が投入されたが、その中で一番役に立ったのは日本製のものだった。日本製の重機は熱に強く、いっこうに収まらない火災の中でもずっと活動を続けることができた。やっぱり日本製は素晴らしい。」この重機はテヘランにある日本のメーカーがプラスコの火災を耳にして無償で貸し出したものだったそうです。残念ながら多くの人が殉職しましたが、日本製品の素晴らしさと無償貸与の話しに、多くのイラン人が感動したものでした。

2017/02/16　　中村美香