2017年 10月20日(山口・芝田)【音声】
2017年 10月20日(山口・芝田)【音声】
(山口)さて、日本では10月の第2月曜日が体育の日になっていまして、丁度陽気の面でも爽やかなことから、このシーズンに運動会を開く学校も多いですよね。日本ですと、このシーズンは他にも、スポーツの秋、読書の秋、収穫の秋などとよく言われますが、イランの秋といえば何を思い浮かべますか?
(芝田)イランの秋は新学年、新学期ですかね。イランでは、夏の終わりに大型のスーパーなどで、文房具を売る大きなコーナーができ、そこが賑わいます。あれを見ると、夏が終わるんだなーと感じます。あとは、太陽の日差しが柔らかくなりますね。テヘランの北にアルボルズ山脈が連なっていますが、もう奥の方の山には雪が積もっているようです。
(山口)はい、そうでしたよね。イランは広いですから、気候風土もさまざまでして、もう本格的な冬を迎えている地域もありますよね。特にテヘランは日本と比べると、春や秋という陽気のいい時期は本当に短く、あっという間に終わってしまって、すぐに暑さと寒さが来るという感じがします。10月に入りましてからは、朝晩めっきり冷え込むようになりまして、我が家ではもう暖房を入れているんですよ。ついこの間まで猛暑などといっていたのが信じられないくらいです。いずれにせよ、これから本格的な寒さがめぐってくるわけですから、寝具も衣類も少しずつ冬物にシフトチェンジして、健康管理にも注意したいものです。
●リスナーより
「クルド問題は奥が深いかと思いますが、リーダーの資質があるのならば、まずは住民を危険にさらさず、万民との協調を第1に考えるべきではないでしょうか」
「イラクのクルド人の自立はどうなるのでしょうか」
「トルコ国内でのクルド人の弾圧は可哀想に思います。イランにも話し合いの調停役を目指して欲しいです」
●ラジオより
(山口)H・Oさん、M・Sさん、A・Nさん、お便り有難うございます。ラジオ日本語でも連日お伝えしたかと思いますが、イラクからの独立の是非を問うクルド人自治区の投票は随分注目されていたようですね。そもそもクルド人とは、イラン系の山岳民族の1つといわれまして、イランをはじめ、イラクやトルコ、シリアなどにまたがって住んでいる、「祖国を持たない最大の民族」とされています。多民族国家のイランにも、クルド人は沢山住んでいまして、コルディスターン州もあります。ところで、テヘランでもクルド人の人を見かけることはよくありますよね?
(芝田)そうですね。私がイランに来てからずっとお世話になっているイラン人の家族もクルド系の人たちです。昔の大家さんだったのですが、この家の娘さんは、典型的なクルド人の顔をしているそうで、誰が見ても、一目でクルド人だと当てられると言っていました。まつげが長くて眉毛が濃い印象です。私はまだ見分けがつかないのですが、テヘランにもクルド系の人はたくさんいるそうです。
(山口)そうですよね。特に、テヘラン市内ではタレバールと呼ばれる、露天の八百屋さん、あれはみんなクルド人の人がやっていますよね。タレバールは、普通のお店よりも野菜や果物が安く手に入る、非常に有難い存在だと思います。イランですと、クルド人は独自の言葉と文化を維持しながらも、他の人たちとも比較的うまくやっているようです。何しろ、このIRIB国際放送にも、クルド放送セクションがありますし。ですが、世界中出1つの国に多民族が平和共存するというのが中々難しいケースもある中で、、イランはクルド人を初めとする多民族、そして色々な宗教を信じる人々が仲良く暮らしている最高のお手本かもしれませんね。
●リスナーより
「先日、『海賊と呼ばれた男』という小説を読みました。この中で、主人公が日章丸というタンカーを、経済封鎖されていたイランに派遣し、大歓迎を受ける場面がありました。私は、恥ずかしながらこうした事実があったことを知らなかったので、これをきっかけにイランと日本の関係について、もっと知りたいと思うようになりました」
●ラジオより
(山口)T・Tさん、お便り有難うございます。イランと日本はアジアの東西両極端にありながら、シルクロードを通して古くから友好関係を築いてきました。イランについては、日本ではまだまだ認知度が低いと思われる部分もありますが、この2つの国は意外なところで結ばれていますし、文化的にも何かと共通点が多いと思いませんか?
(芝田)そうですね。イラン人は顔の作りこそ、日本人に比べると彫りが深くて、どちらかというとアジアよりも欧米系の人たちに近い印象ですが、文化的には日本にも近い存在だと感じることができますね。目上の人に敬意を払う、挨拶をする、など、道徳を重んじるところなど、私たち日本人にとっても納得できる習慣が多いと思います。
(山口)そうですね、ほかにも、ご飯を炊くときにおこげがご馳走になったり、書道をしたり、家の中に入るときに靴を脱ぐなど、日本人が聞いてもうなずける点は多いですよね。聞くところによりますと、イランと日本が過去に戦争で直接交戦したことはないそうです。そういうことからも、イランは親日的で日本に対してプラスのイメージを持っている人が多いですよね。制裁の解除とともに、日本企業が徐々にイランに戻ってきているとの情報もありますし、日本古来のカラテ、ジュードー、ニンジャ、カミカゼ、サムライなどという言葉は既にペルシャ語として定着しています。今後日本でもイランに対する認識度が益々あがって、両国の交流がもっと盛んになるよう、そしてまたそのお手伝いができますよう、ラジオ日本語では今後もイランからのホットな情報を直接日本語でお届けしてまいります。
●リスナーより
「今日の『イスラムと健康』では、祈祷療法について取り上げられていましたが、臨床試験で祈祷を捧げた群と捧げなかった群の間では、治療に関する抗生物質の使用量に違いが見られたことが報告されているそうですが、日本では考え付かない神秘的な臨床試験だと思いました」
●ラジオより
(山口)K・Oさん、お便り有難うございます。実はこの『イスラムと健康』は私たち2人で翻訳と校正を担当しておりまして、私自身も翻訳しながら、日本ではあまり聞いたことのない内容に驚かされることがあります。この『祈祷療法』もそうでした。なるほど、さすが宗教国ならではのものだと思いますが、よく、「病は気から」といわれますよね。イスラム圏でのこういった実績を活用して、これからはいわゆる現代医学の限界を超える新たな可能性として、こういった宗教や祈祷を取り入れた治療法が取り入れられるかもしれませんね。
(芝田)そうですね。
(山口)とにかく、イスラムは天文学や数学などの分野でも、ヨーロッパに先駆けて様々な功績を挙げています。これから益々、イスラムは現代科学に風穴をあけて、新たな発展の道しるべとなるかもしれませんね。
●インタビューコーナー
ゲスト;テヘラン在留邦人・小林 千鹿子さん
聞き手;福本 節子アナウンサー