2018年4月20日 (福本・芝田) 【音声】
イランの新年ノウルーズが明けてから早くも一カ月が経ちました。テヘランは今、春爛漫で新緑が目に眩しく、本当に気持ちの良い季節を迎えていますね。
福本:
イランの新年ノウルーズが明けてから早くも一カ月が経ちました。テヘランは今、春爛漫で新緑が目に眩しく、本当に気持ちの良い季節を迎えていますね。
芝田:
そうですよね。毎日日が長くなって、夕方の時間を有効に使えますし、どこかに出かけるのにもいい季節になりました。
福本:
そんな、のどかな日常に、リスナーの皆様には日本の話題で恐縮ですが、私と芝田さんを驚愕させるニュースが飛び込んできました。サッカーのワールドカップロシア大会を2ヶ月後に控えた今になって、日本代表のハリルホジッチ監督が解任されるというニュースです。
芝田:
本当にびっくりしましたね。。。まさかこの時期にもう交代ということはないだろうと私も思っていました。イランでもニュースになったみたいです。イラン人も、なんでこんな時期に監督を変えるんだと言っていますね。この記事をネット上で見たときには、思わず目を疑いました。
福本:
そして、後任の代表監督に西野朗氏が、ということなのですが、ここで私の記憶に蘇ったのが、アトランタオリンピックでブラジル代表を1対0で破った「マイアミの奇跡」です。あの時のオリンピック代表監督がこの西野さんでした。職場のテレビで同僚たちと中継を見ていた記憶があるのですが、遡ること22年前という現実に、少々焦っております。芝田さんはご記憶にありますか?
芝田:
私はこの試合、どういう理由だったか忘れたのですが、実際には観れませんでした。後で結果を聞いて、喜んだのは覚えています。西野監督といえば、私にとっては、柏レイソルの監督、という印象が強いですね。私は地元が柏に近いので、柏レイソルはJリーグが誕生したときからずっと応援してきました。西野監督の時代のレイソルは強かった、という印象があるので、ワールドカップでも期待したいです。とはいえ、あまりにも残された時間が短すぎる気はしますけれど。
福本:
既に、ワールドカップまで2ヶ月を切ってしまいました。ところで、私は以前の金曜広場で、「今年の夢はワールドカップロシア大会を見に行くこと」なんて口走ってしまったのですが、やはり夢のままで終わりそうです。テレビ観戦で日本とイランの応援を頑張ります。
●リスナーより
今回初めて受信報告させていただきます。短波ラジオも持っているのですが、自宅では、夜の本放送の受信が難しいため、いつもインターネットで聴いています。朝の再放送では受信できることがあるようです。日本にいると、イランを含めた中東関連の情報は、あまり入ってきません。IRIBはイランの現状やイスラムの教えについての解説がわかりやすく、いつも興味深く聴いています。東京は少しずつ暖かい日が増え、桜の開花が待ち遠しい季節です。
●ラジオより
福本:
初レポートをありがとうございます。お手紙を拝見しますと、学生さんでいらっしゃるんですね。このお手紙の消印は3月7日ですから、既に新年度を迎えて環境の変化などおありかもしれません。
芝田:
そうですね、その後ラジオ日本語では、何本かの新番組も始まっていますので引き続き番組を楽しんでいただければ幸いです。
福本:
次の受信報告も楽しみにお待ちしています。
●リスナーより
イラン暦ファルヴァルディーン月13日の「自然の日」はいつ制定されたのですか?
●ラジオより
福本:
イランの新年ノウルーズが明けて13日目は「自然の日」と命名されていて、国の祝日となっていますよね。今月2日の月曜日がこの日にあたりましたが、私も芝田さんも出勤してここで仕事をしていましたよね。
芝田:
それでもこの日は、「家の中にこもらず、戸外に出かけて自然と触れ合う」という所に意義があるとのことですから、そうした意味では、IRIBの広大な敷地内の清々しい空気を吸って、瑞々しい樹木や花々を眺めることもできたわけですから、まんざら、この日の過ごし方として間違ってはいなかったのかもしれませんよ。とにかく、この13日をもって、ノウルーズのおよそ2週間に渡る一連の行事が終わりを告げました。
福本:
では、お尋ねの「自然の日」はいつ制定されたのか。このあたりは何か情報はありますか?
芝田:
少し調べてみた結果なのですが、この自然の日を祝う習慣は、それこそ古代からあったそうです。でも、はっきりとこの頃から、という起源については明らかになっていないそうです。古代のイランでは、ノウルーズと呼ばれるお正月の祝祭は、一年が12ヶ月あることから、12日間、続いたそうです。それが明けた日である13日目が、喜びの儀式を行う日となり、それが後に自然の日になったという説があります。また、現在の呼び名である「自然の日」となったのは、1979年のイスラム革命後のことなのだそうです。この日には、外の緑の空間で一日を過ごすことと、お正月の間に飾っていた青草を水に流すという習慣がありますよね。この青草、草の先を結んでから水に流すことになっているんですが、これには、人間と自然の融合を願う意味がこめられているのだそうです。福本さんは、今年はこの青草、流しましたか?
福本:
いいえ、というのも時代の流れなのでしょうか。近年は、流された青草が景観を損ねたり、街なかの水路がつまったりと色々と物議を醸したりしているようなんですね。それに我が家は麦の新芽を飾っていたのですが、うちの猫がさきっぽをむしゃむしゃと食べてしまって、そもそも自然の日までもたなかったんです。
●リスナーより
日本の新聞には運勢などが出ており、占いの種類によって吉凶が異なり、私はあまり信じないようにしています。イランの新聞にも日々運勢が掲載されているのでしょうか。
●ラジオより
福本:
占い、「当たるも八卦、当たらぬも八卦」とも言いますけれど、芝田さんは占いは気にするほうですか?
芝田:
占いはあまり気にする方ではないですが、いいときはやっぱりうれしいですね。でも占いの結果がよかったからといって、いいことがあった記憶もあまりないので、やっぱりあてにはならないなと思っています。
福本:
私はいつ頃からでしょうか。あまり占いを気にすることがなくなりました。と言いますか、多分、占いで一喜一憂したり、自分の行動が占いによって左右されたりするのが面倒くさいのかもしれません。悪い結果が出たりすると、やはり嬉しいものではないのである意味、怖がりなのかもしれませんね。では、「イランの新聞にも日々運勢が?」とお尋ねですが、雑誌に星座占いが掲載されているのは見たことがありますが、新聞はどうだったでしょうか?
芝田:
私も雑誌の占いは見たことがありますね。新聞は、すべての日刊紙に掲載されているわけではないようです。それも、ほんの小さな一角に載っている程度で、主に雑誌が多いと聞きました。
福本:
他に、イランで良く行われている占いにはどのようなものがありますか?
芝田:
ハーフェズ占い、コーヒー占いなどがありますよね。ハーフェズ占いは、14世紀のペルシャ詩人、ハーフェズの詩から取った占いです。道端で売られていて、それを引いてその日の運勢を占う、という人もいるようです。コーヒー占いは、飲んだ後のカップの底に残ったコーヒーを見て、いろいろと言い当てるものです。コーヒー占いはやってもらったことがありましたが、ほとんど当たりませんでした。
福本:
占いと言えば、最初のサッカーワールドカップの話題に戻ってしまいますが、 芝田さんはワールドカップ南アフリカ大会のときのタコのパウル君を覚えていますか?
芝田:
はい、タコのパウル、懐かしいですね。当時ドイツの水族館で飼育されていたタコですよね。確か、ドイツ代表の勝敗をことごとく的中させたという。
福本:
そうなんです。ドイツの敗戦を予言して的中したときは、可哀想に「食べてしまえ」、なんて言われたとか。つくづく人間は勝手ですよね。
●リスナーより
普段と違い、ハーフマラソン大会の会場で時間待ちをしながら聞いていました。さすがに障害物がないので電波状態は比較的良好です。
●ラジオより
福本:
このレポートの受信時刻は朝の5時53分から6時50分と記入されていますので、ハーフマラソンの出走は何時だったのでしょうか。いずれにしても、ハーフマラソンに出場なさるということは、普段から走っていらっしゃるんでしょうね。私も健康の大切さが身に染みていますので、ジョギングや筋トレの真似事をしていますが、この年になるとなかなか成果が表れるまで時間がかかるのでもっと早くに始めるのだったと後悔しています。そういえば芝田さんもエクササイズに通っているとのお話を聞いていますが、イランでの健康への関心、とみに高まっているように思うのですがいかがですか?
芝田:
確かにそうですね。イラン人は体が大きな人が多いので、みんなあまりスポーツをしていないのかと思っていましたが、スポーツジムやプール、フィットネスなどに通っている人もたくさんいて、運動への関心は高まっていると思います。イランでもいろいろなスポーツの大会が開かれれば、もっとモチベーションがあがると思うんですけれど、日本のように、地域で開催されるマラソン大会などもありませんものね。それでも、この時期は特に過ごしやすくなってきたからなのか、早朝の公園でもジョギングやウォーキングをするイラン人の姿が見られます。
福本:
若い方から年配の方まで、早朝の公園、結構賑わっていますよね。