May 26, 2018 20:30 Asia/Tokyo

2018年5月25日 (福本・北川)   【音声】

福本:

このところ、初夏の清々しい陽気が続いているテヘランです。

そんなテヘランで現在、国立博物館で、「ルーブル美術館展」が開催されていますが、いらっしゃいましたか?

北川:

ずっと行きたいと思っていました。が、まだ行けてないんですよね。また、パリのほうも、パリに入ったことあるけれど、ルーブルはまだ、という状況です。

福本:

じゃあ、これからのお楽しみに取ってあるんですね。このルーブル展、3月5日から6月8日まで3カ月に渡っての開催なのですが、私の周囲では、「行ってきました!」という方が結構いまして、評判は上々のようです。中には「複数回行きました」という熱心なリピーターもいて、パンフレットをもらいました。古代エジプト、ローマ帝国、メソポタミアの歴史的遺産から、19世紀のフランスの画家コローの作品まで実に幅広い展示になっています。テヘランに居ながらにして、ほんの一部とはいえ、ルーブルに触れることができるまたとない機会ですから、ぜひ足を運びたいと思います。開催も残すところ、あと2週間余りです。

              

●リスナーより

久し振りの受信になります。以前は21メガヘルツ帯のアマ無線用屋外アンテナ使用で、電波も強力でクリアに受信できた2006年8月に受信したと思います。放送時間が30分番組だったのが、1時間番組になっているのには驚きです。以前に比べホームページもあり、グレードアップした感じですね。これからも日本語放送頑張って下さい。

 

●ラジオより

福本:

Iさん、実に12年振りの受信報告、ありがとうございます。今年の7月でラジオ日本語は開局19周年なのですが、開局以来、本当に紆余曲折がありました。Iさんは、「2006年当時と比べてラジオ日本語がグレードアップした感じ」と書いて下さいましたが、2006年というと北川さんは、何をしていらした頃でしょうか。10年ひと昔と言いますから、ひと昔以上も前のことで恐縮ですが。

北川: 

日本で仕事してましたが、この年は初めて、東京の高円寺で初めてイラン音楽のライブをした年でした。

福本:

では、2006年は記念すべき年だったのですね。その頃は、まさか、現在のご自分を想像さえしていなかったと思いますけれど。Iさんには、今回の受信をきっかけに、引き続きラジオ日本語を聴いていただけると嬉しく思います。次回の受信報告もお待ちしております。

 

 

イランの鉄道の旅

 

                   

●リスナーより

イランの鉄道の旅の話題が出ましたね。以前も書いたのですが、日本人女優の鶴田真由さんが、テレビの取材でイラン旅行をし、ヘジャーブをかぶり、他のお客さんと仲良くしている場面を見たことがあります。番組内で発言されていたように、イラン人はすぐに仲良くできるようですね。凄いなと思いました。

 

●ラジオより

福本:

Nさん、お便りありがとうございます。鶴田真由さんのイランを旅した番組、2016年でしたか、この時は確か、Nさんの他にも何人かのリスナーの方から、番組をご覧になっての感想をいただいたと記憶しています。4月から5月にかけてのベストシーズンに鶴田真由さんがイランを訪れて、鉄道やバスを使って旅をするという・・・。時期的には今から少し前の、ちょうどバラが咲き始める頃だったのではないでしょうか。北川さんは今頃の時期にイラン国内を旅行なさった経験はおありですか?

北川:

はい、主にカーシャーンに行っています。この時期はゴールデンウィークもあり、日本からのお客さんも来るので、やはり、この時期、カーシャーン郊外に一面に咲く、においの強いダマスクローズなどを見てもらいたいと思っています。その他、イスファハーンやシーラーズ、ヤズドなどのいわば観光のハイライトとなる場所も、少し暑いですが、おススメですね。特にシーラーズは、街中のオレンジの木が香る時期なんですよね。

福本:

オレンジの花って、夜になるとより香りが強くなるんですよね。シーラーズの夜風に吹かれてのそぞろ歩き、南国情緒満点でお勧めです。

 

さて、今回、お二人のリスナーの方から、「送った受信報告書に対してベリカードなどの返信がないのですがどうなっていますか?」とのお尋ねをいただきました。いずれも常連リスナーさんでいらっしゃいます。ラジオ日本語から皆様への返信について、現状を申し上げますと、毎月一回下旬にその月の分をとりまとめて、国際放送局から発送をしております。手許の記録をみますと、お尋ねのお二人にも、いただいた受信報告に対してベリカードの発送を随分と前に終えております。おそらくこちらの郵便事情によるものと思われますが、他の皆様にも、この件に関して何かお気づきの点がございましたら情報をいただけますと幸いです。           

 

●リスナーより

イランでスポーツが盛んなことは、ニュースでよく選手の活躍が紹介されることからも良く分かりますが、オリンピックのテレビ中継は人気があるのでしょうか?日本の場合、メダル獲得の期待が掛かる選手の競技は、選手の出身地の体育館などに人が集まり、皆でテレビを観ながら応援したり、勝利を喜んだり、凱旋パレードやったりといった光景がよく見られますが、イランにもこのような光景はありますか?私は、今から東京オリンピックを楽しみにして居ります。

 

●ラジオより

福本:

Tさん、ありがとうございます。オリンピックのテレビ中継と言えば、IRIBでもピョンチャンオリンピックの中継をスポーツチャンネルが精力的に行っていた記憶があります。私は、朝たまたまつけたチャンネルで、スノーボード競技の日本人選手の活躍を観ることができました。北川さんはピョンチャンオリンピック、ご覧になっていました?

北川: 

ちょうどそのころ、日本に帰っていた時期だったので、病院の待合室等でカーリングの試合を見ていた記憶があります。一番印象に残ったのは小平奈緒選手でしたか。はじめオランダ勢が次々に好成績を残した1500mでは5位でしたが、500メートルでは堂々の金メダル。すごいなと思いました。

福本:

日本と韓国は時差がないので、そのまんまライブ放送をご覧になれたんですね。羨ましい。そうした日本人選手の活躍に対して、イランからピョンチャンオリンピックに出場したのは男女あわせて4人ということでしたから、今一つ盛り上がりにはかけましたけれど。それでも夏のオリンピックでしたら、イラン人選手もたくさんの競技で活躍してくれるので、イランの方たちも東京オリンピックは楽しみにしていると思います。これまでのオリンピックでは、メダルが期待されている選手のご両親宅にテレビカメラが入って、大勢の人たちが応援している風景を中継したりということはよくありました。ただ、日本のようなパブリックビューイングで応援というのは、まだ見たことはないかもしれませんね。そして、私もTさん同様、東京オリンピックをたいへん楽しみにしています。

北川: 

オリンピックではありませんが、スポーツのビッグイベントとしては、来月行われるサッカーワールドカップロシア大会がありますよね。

福本: 

そうでした。来月14日開幕ですね!日本もイランも厳しいグループ予選ですが、両代表の健闘を祈りたいと思います。    

                        

●リスナーより

今日のイラン音楽のコーナーでは、イランから視点をずらしたアフガニスタンの音楽の選曲が新鮮でした。さすが、ミュージシャンとしても活躍している北川さんならではの選曲によるものと、感じています。

 

●ラジオより

福本:

この時はお隣りのアフガニスタンの楽曲、打楽器のタブラと弦楽器のロバーブによる演奏でしたが、イランの周辺国の音楽、もちろん東西南北あるわけですし、それぞれにイランとの共通点やまたその地域特有のものなど、一口に音楽といっても本当に多岐に渡るのでしょうね。

北川:

そうですね。特にアフガニスタンは、インドの古典音楽であるラーガ音楽と、おそらくイランとも共通点があると思われる、地元の音楽が混ざり合っている、面白い地域です。イランの昔の国境は現在とは異なるので、今はイランではない国においても、イランを由来とした要素が見られたりするのも面白いですね。アゼルバイジャン共和国も、音楽体系や楽器の点で、イランとの共通点が多い国です。また、先ほどインドの話が出ましたが、インドの音楽もイランの影響を受けている部分があるといわれています。たとえば有名なインドの楽器に「シタール」という楽器がありますが、実はイランのセタールを基に作られた、という話が伝わっています。真偽のほどはわかりませんが、弾き方は良く似ていますね。

福本: 

そうなんですね。北川さん、シタールを演奏なさったことは?

北川:

ありません。音は好きですが、弦を押さえるところが中空になっていて、ものすごく痛いので、弾くのがとても大変です。

 

福本:

イランを初めとするイスラム諸国がラマザーン断食月に入って丁度一週間が経ちました。

ラジオ日本語では、ラマザーン月特別番組「ラマザーンへのいざない」をお届けしています。こちらもどうぞお聴きになってください。

 

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