7月 21, 2018 15:32 Asia/Tokyo

2018年07月20日【北川・福本】(音声)

●リスナーより

お礼、ベリカードありがとうございました。千葉も、夜になっても27度以下にはなりませんが、イランは日本より暑いですね。

●ラジオより

(北川)テヘランは現在夏の暑い盛りで、冒頭で毎日最高気温を読み上げているとおり、39度とか40度とかものすごい暑さで、日本に比べて紫外線がものすごく強いというべきでしょう。さて、福本アナ、紫外線、気になるところですよね。現地の人、特に女性はどのような対策を取られているのでしょうか。

(福本)そのあたりは、サーベリーさんやバーゲリーダーナーさんといった女性スタッフに聞くのが一番だと思うのですが(笑)。私の印象では、日本人女性のほうがよほど紫外線には気を遣っているように思います。日本の映像を見ると、女性の皆さん、日傘に帽子、自転車に乗っている方も長い手袋で日焼けを防いでいますよね。方やイランの女性たちは、外出する時はイスラム的装いを守っていますから、そもそも肌を露出しているのって手首から先とスカーフからのぞく顔ぐらいなのですよね。ただ、ドラッグストアの日焼け止めクリームの類を扱うコーナーの品揃えはなかなか充実しているな、とは思います。これは私の主観なのですが、イラン人女性って肌が強いのでしょうか。夫の母も妹たちもそれほどお肌のお手入れをしている風ではないのに、お肌が綺麗なのは羨ましいです。

(北川)また、夜で27度下がらないということは、毎日熱帯夜が続いているということですね。睡眠不足やクーラーで体調を崩されませんよう、願っております。

●リスナーより

テヘランは38℃とか。暑いですね、大阪は35℃程度ですが台風七号が接近中で非常に蒸し暑い。カラッとしているテヘランがうらやましいです。まだ蝉は鳴いていませんがそろそろかな。イランもせみがうるさいですか?

●ラジオより

(北川)テヘラン、あんまり蝉はいないですよね、と思ったら、最近、久々に近所でせみの鳴き声を聞きました。福本アナ、夏ですが、セミは鳴いてないですよね。

(福本)鳴いてませんねぇ。今や蝉の鳴き声は私にとって郷愁を誘うものとなってしまいました。蝉も、それからトンボもほとんど見かけませんよね。北川さんが聞いたセミの鳴き声ってどんな鳴き声だったんですか?アブラゼミですか?

(北川)いや、わからないです。ちょっと音が高かったので、クマゼミっぽかったかもしれません。

 

イラン中部のヤズド

 

●リスナーより

エアコンのない時代、テヘランの人々はどう涼んでいたのでしょうか。ペルシャ民話の園、イランでは、キツネがいたということですか?

(北川)イランを実際に旅行すると、イラン中部のヤズドなどの古い町では、バードギールという小さな塔が家に付属されているのを見ることがありますが、これは、外気の風を採取し、風が塔の下のおかれた水をためた場所を通過し、水蒸気を含む冷たい風を部屋の中に入れるという装置です。私はカーシャーンで実際に体験したのですが、今のモーターで動くウォータークーラーに負けない涼しさです。このバードギール、テヘランにも、古い地区にほんのわずかだけ残っています。また、キツネは、極まれにIRIBの構内で見ます。

 

サッカーW杯でイラン代表

 

●リスナーより

今日の特別番組を興味深く拝聴させていただきました。サッカーW杯でイラン代表は惜しくも予選リーグを敗退しましたが、「死の組」といわれた世界の強豪国の中で存在感を十分に発揮しました。特にスペインとの試合はすばらしかったと思います。今大会でイラン代表が最もディフェンス力があるチームだと評価されたのも納得します。また、4年後になりますが、今度こそは決勝リーグに進むことを願っております。

●ラジオより

(北川)ワールドカップロシア大会、イランはスペイン・ポルトガルの南欧の強豪国がいる最悪のグループに入ったといわれ、またディフェンスに関する批判もあったようですが、ふたを開けてみれば1勝1敗1引き分けで、そのディフェンスで評価されることになりました。確か2位とはわずか1ポイントの差だったんですよね。同じグループの強豪国よりも、むしろいい試合をしていたのはイランだったのではないか、とおもう、すばらしい内容でした。

(福本)本当に!我が家では、グループリーグの3試合とも夫の家族が集まって、大騒ぎしながらの観戦でした。夫と息子はイラン代表のユニフォームを着て国旗を振って、テレビ観戦とは言え、気合の入り方が普段とは違いました。負けたスペイン戦も、引き分けとなったポルトガル戦も本当に惜しかったので、選手たちの健闘を称える声が多かったのも頷けます。

(北川)そして、日本も良い戦いをした、とこちらではよく言われます。そして、対戦後のロッカールームがきれいになっていて折鶴とメモが残されていた件や、日本サポーターのスタジアムのごみ収集など、今回のワールドカップを通じて、日本は世界のお手本だという声もイランの人々から聞かれます。

(福本)まさに「立つ鳥跡を濁さず」ですよね。戦いを終えて、お互いを称え合う美しいスポーツマンシップも今大会の随所で見られました。それから、選手ではありませんが、三位決定戦のベルギー対イングランドの試合の審判団を務めたのがイラン人でしたよね。こちらも素晴らしかったです。

(北川)一方で、ニュースはどこのチャンネルもその話題ばかりでうんざりしますというおたよりや、報道もオーバー気味ですというご意見も聞かれました。確かに興味のない方にとっては、ごく些細なことですよね。いずれにしても、予告されていたテロもなく、つつがなく終わったということで、良かったと思います。

 

インドにカレー

 

●リスナーより

テレ東で大塚食品がインドにカレーの工場を作る話の先番で、インドカレーの北部はイラン宮廷料理の影響でカシューナッツでコクを出すと銀座のカレー屋がわざわざ北部の調理人と南部の調理人を配置して客に提供。ムガール帝国時代はペルシャとのつながりが強いので理解できました。

●ラジオより

(北川)日本のインド料理は北インド料理が多く、たまにローガンジューシュといったペルシャ語起源の名前を持つ料理もあるとは知っていましたが、カシューナッツを使ってコクを出すのはイラン宮廷料理の影響だったとは知りませんでした。たしかにイランではナッツを料理の中でふんだんに使いますよね。

(福本)そうですね。カシューナッツではありませんが、ピスタチオやアーモンドはお料理、お菓子を問わず、よく使用されますよね。以前放送された番組「イランの食文化」でご紹介したレシピにもよくナッツ類が登場しました。