2016年4月22日(北川・中村)【音声】
今週の金曜広場をお楽しみください。
●リスナーより
今年の気候はややこしい気候です。年明けは暖かく20日過ぎより非常に寒くなり、寒暖の差の激しい一月でした。また2月10日過ぎは春を思わせる暖かい日があったかとおもうと、15日過ぎに一転して真冬に逆戻りと厳しい寒さになりました。テヘランでも今年の気候変動は激しかったですか。
● ラジオより
(北川)今年の冬は言われていたほど寒くならず、テヘランではさほど厳しい冬ではなかったように思われましたが、ノウルーズすぎのこの時期まで、毎年の様子とはちょっと違いますよね?
(中村)ほんとうに、そうですね。ノウルーズの1週間くらい前までどんどん暑くなって、冬物のオーバーなど、クリーニングしたのですが、ノウルーズ直前からとっても寒くなって、また冬物を出すハメになりました。桜もノウルーズ前に満開になっていたのに、その後の寒さでどうなったのか分からなくなりました。他の花もかなり混乱していたのではないかと思います。今でも朝晩の冷え込みは厳しく、にわか雨や雷雨も多くて雨上がりはジャケットなしでは我慢できないほどです。ヒーターも夜はつけて寝ています。
● リスナーより
イランでは先日、大きな選挙がありましたね。国民の皆さんがいっせいに投票に足を運んだ様子がニュースなどで伝えられていましたが、とてもすばらしいことだと思いました。日本では選挙のときになると、選挙権のある人にはがきが送られてきて、そのはがきを最寄の投票所へ持参して受付をしてから投票をしますが、イランではどうなのでしょうか。
● ラジオより
(北川))私は選挙権を持っていないのですが、イランの投票手続きは、通常どのような形で行われるのでしょうか。
(中村)日本では住民票のあるところで投票ですが、イランではシャナスナーメといわれるIDカードを持っていけば、全国どこでも投票ができます。
(北川)ちなみに中村さんも選挙権、持っているんですよね?
(中村)そうです。私だけでなく、主人はもちろん、娘も持っています。イランは18歳以上の男女すべてに選挙権が与えられています。
-インタビューコーナー-
昨年にイランの打楽器、ダフを演奏する女性演奏家、武田歩さんのインタビューを放送しました。今回、武田さんはイランの音楽グループで、西部コルデスターン地方の音楽を演奏するラアナーイー・ファミリーの一員として、フランスで海外公演を行ってきました。今回は、その海外公演に関して、イラン音楽に対するヨーロッパの観客の反応を中心に、お話を伺ってみました。
●リスナーより
「幽玄な音の彼方に」も、先週に引き続きスィースターン・バルーチェスターン州の音楽の紹介で、これもまた聞き入りました。後半受信状態が悪化してしまいましたが、個人的には「ハンマル・ポルトガリー」が気に入りました。後ほどアーカイブで聞きなおしたいと思います。「地元ならではの」という注釈入りの英雄伝。英雄が正義の具現者。そして、正義は文化の写し鏡。その文化を育む土地土地で、「その土地ならでは」の正義があり、それを貫くものが英雄なのでしょうね。そういう英雄をたたえる歌は、やはりその土地の文化が育んだ音楽がもっとも「しっくり」くるのかもしれません。
●ラジオより
私も、この地域の英雄伝を語るのには、やはりこの地域の音楽がもっともふさわしく、それ以外にはありえないと考えています。また、この、「正義」についても、インタビュー前に村山氏とお話しする機会があったのですが、インドの有名な叙事詩『マハーバーラタ』の話が出て、若いころはこの叙事詩の意味や、どんな手を使っても貫くべき正義や誇りというものがまったくわからなかった、今になって、ようやくわかりはじめてきたという話になりました。哲学的にもさまざまに論じられている作品ですから、私がわかりはじめてきたなどというのもおこがましいのですが、10代や20代にくらべ、すこしだけ、しっくりきたような気がします。
音楽
ラアナーイー・ファミリーの一員、タンブール奏者のシーリーン・モハンマディによる演奏です。10拍子の曲で、「セマー」です。
● リスナーより
イランの米はインディカ米が主流でしょうか。ジャポニカ米が恋しくなったりしませんか。
● ラジオより
(北川)イランの米は、長粒種のインディカ米が主流です。とはいえ、インド・パキスタンのバスマティライスや、タイ米ともすこし違いますが、いずれにせよ、日本のジャポニカ米は、イラン料理ではほとんど見ることがありません。ではイランにいる日本人はインディカ米しか食べられないか、といわれると、そうではありません。イランにもジャポニカ米が売っている場所もあり、ジャポニカ米は、売っている場所は少なくとも、常に手に入る状況にあります。そのため、日本の米がこいしくなることはあまりないと思います。さて、中村アナ、このジャポニカ米、輸入ものではなくて、イラン北部で契約農家さんが作っているものなんですよね?
(中村)そうですね。契約農家と言うよりは、自主的に有機農法をやっているイラン人の方がいて、日本米だけでなく、里芋やさつまいもも作ってらっしゃいます。おかげで日本米とお芋には困りませんね。
●リスナーより
本日お聞きしましたラジオ日誌では、インフルエンザの話題を放送されていましたが、イランでは日本のように、流行情報の発信や予防接種、また、はやったときには学校などで学級閉鎖などの措置が行われるのでしょうか。イランでの風邪に対する一般的な対処方法も含めて、放送で取り上げていただければとおもいます。
●ラジオより
(北川)私が日本で働いていたときは、インフルエンザにかかったのに無理して出勤する職員が多く、その結果、ほかの職員が次々にインフルエンザで倒れる、という光景がみられましたが、イランではあまりそのような無理もしないでしょうし、局地的な流行はあっても、日本のようには爆発的に拡大しない、というのが印象です。中村アナ、まず、病気の流行で学級閉鎖ということは、これまでにありましたでしょうか?また、予防接種なども、普通に行われているのでしょうか?
(中村)学級閉鎖はこれまで一度も聞いたことがありません。無理して学校に来ないからでしょうか。予防接種はインフルエンザに限っては日本のように集団接種はありません。自主的に医療機関に行って接種してもらうという形のようです。ですが、その他のワクチン、例えば3種混合ワクチンや、肝炎、ポリオなどは生まれたときから接種時期が決まっており、小学校にはいるとき予防接種をすませていないと入学させてもらえません。入学前の集団検診で言われますので夏休みの3ヶ月の間、急いで接種することになります。
(北川)予防接種を済ませてないと入学ができないんですね。あと、風邪対策ですが、イラン人スタッフのサーベリーさんは、とにかくビタミンCをとる、といっていました。また、フーシュファルスタッフによりますと、医者に行ったり、タイムなどのハーブをせんじて飲んだり、カブを煮て、その蒸気をすうといいんだとか。
●リスナーより
先ほど、2016年3月16日の山口雅代さんのラジオ日誌を拝聴しました。年内最後の火曜日は、チャハールシャンベ・スーリーというのですね。旧暦の正月「春節」の前日を除夕といい、夕方暗くなるころから、花火、爆竹が始まり、夜11時半ごろから深夜0時の新年を迎えるころまで、爆竹、花火は最高潮に達します。
この日の行事も3000年位前にシルクロードで伝わったのでしょうか?このような、イランの日々の出来事、行事を聞くたびに、つくづく遠い昔の文化交流に想いをはせています。
●ラジオより
中国の春節の爆竹については、正確なところはわかりませんが、日本の東大寺のお水取りの行事は、イラン起源だとする説があります。イスラム以前のイランでは、屋根で火をたいて無病息災を祈るという、今のチャハールシャンベ・スーリーの原型ともいうべき行事が行われていました。このため、春節の花火や爆竹も、もしかするとシルクロードを通じて中国に伝わったのかもしれませんね。